アクセスカウンター
関連するリンクページ
書籍紹介トップページ
サイトのトップページ
ほぼ毎日更新の雑感「ウエイ」
佐伯泰英ページ
佐伯泰英
yasuhide saeki
日の昇る国へ
新・古着屋総兵衛18
ただいま読書中 (2020.4.2) 新潮文庫 2019年6月 670円

いざ帰りなん
新・古着屋総兵衛17
東南アジアで交易をしていた第二次船団がいよいよ日本へ向けて帰路に着く。大型帆船カイト号は、船団のメンバーが残って第三次船団が到着するまでに完成を目指すことになった。江戸では総兵衛が京都へ桜子とともに出かけた。第二次交易の出資元、茶屋家へ挨拶に行き、そこで二人の仮祝言が営まれた。 (2019.2.19) 新潮文庫 2018年12月 670円

敦盛おくり
新・古着屋総兵衛16
幕府は関東を取り締まる新しい役目を作ろうとしていた。誰もが望まない役目だったので、それを騙って、商人から費用を詐取しようとする者が現れていた。大黒屋にも、そういった輩が顔を出し、総兵衛は事件の背景を探索した。その結果、在所にあって賭場などでの違法な利益をあげている藩主たちが用人を使って裏で手を引いていることがわかった。バタビアに到着した信一郎団長の交易船は、総兵衛から命じられた新造船の契約を現地のオランダ商館と契約した。まったくの新造船ではなく、作りかけのまま施主の倒産で建造が中止していた船を購入することに決めた。 (2019.2.9) 新潮文庫 2018年6月 630円

故郷はなきや
新・古着屋総兵衛15
信一郎船団長の交易船は総兵衛らの故郷、越南の土地にたどり着いていた。そこで、総兵衛の母親が生きているかもしれないという情報をもとに、妹のふくと弟の勝幸を中心にした探索隊が結成された。同時にまだ越南に残っていた川端一族とも会い、互いの親交を深めることができた。ついに信一郎らは当時の皇帝に謁見し、今後も鳶沢一族と越南との交易協定を結んだ。江戸では、平穏な日々が続いていたが、総兵衛のいのちを狙う者がいるという噂をもとに探索が行われていた。 (2018.4.28) 新潮文庫 2018年1月 630円

にらみ
新・古着屋総兵衛14
新古着屋総兵衛きょう富沢町に6度目の大古着市が近づいていた。そんなある日、大黒屋に脅迫状が届いた。大古着市を中止しなければ、多くの犠牲者が出るという内容だった。総兵衛は番頭らに指示を出す。開催日までに誰が相手なのかを探し出すというものだった。数日後、同じ古着屋の多くに似た内容の脅迫状が届いた。動揺する仲間を励ましながら、総兵衛は影様にも同じような脅迫状が届いていたことを知った。大黒屋と幕府とのつながりを知っている者の犯行だと分かった。それは総兵衛が脅迫状が京都を旅して、後に許嫁となる坊城桜子との出会いに遡った。京都所司代を担当し旗本が朝廷との取次に禁裏付という職種を設け、それを足がかりに江戸で目付に出世するルートが背景にあった。 (2017.9.9) 新潮文庫 2017年6月 630円

虎の尾を踏む
新・古着屋総兵衛13
老中牧野が放った刺客は異人たちだった。そのことを知った総兵衛は昵懇の大目付に事の顛末を報告する。大目付の許しを得て鳶沢一族は誘拐された九条文女の救出と異人たちとの戦いを開始した。 (2017.6.10) 新潮文庫 2016年12月 670円

死の舞い
新・古着屋総兵衛12
春の古着大市が迫っていた。富沢町の大黒屋が中心となった古着大市は年に二回の大きな催しとして定着し始めていた。遠く離れた長崎に、何年も前に沈んだポルトガルのガリオン型帆船が現れて、連夜、不思議な舞いを演じていた。半月後、ガリオン型帆船は江戸湾の内海に乗り入れ、大黒屋を襲おうとしていた。総兵衛は幕府老中のなかに、大黒屋の活躍を快く思わない者がいると推測し、探索を配下に命じた。南方交易から戻ったイカサマ号と大黒丸は修繕を終えて、新たな航海への準備を進めていた。一番番頭の信之助と奥女中のおりんが祝言をあげた。総兵衛は信之助に新たな航海の船団長を命じた。そして、おりんにも同船し女性ならではの仕事をするように命じる。そんなとき影様が誘拐された。 (2016.6.28) 新潮文庫 2016年6月 670円

八州探訪
新・古着屋総兵衛11
富沢町に交易から戻って来た一番番頭の信一郎とおりんの新居が建造されることになった。総兵衛は影様の文から年賀の呼び出しを受けていた。これまで御用のみの呼び出しだった鳶沢一族と影様との関係が変化していくことを感じさせた。その呼び出しのなかに、関八州の探索を臭わすものがあった。米がとれにくい関八州では昔から桑と蚕の育成が熱心だった。これらはお金に換えられるので、米作り農家は続々と田んぼを捨てて養蚕に変更した。そしてお金を手に入れた男どもは、夜ごと博打に明け暮れ、生活がすさんでいった。借金の代わりに娘たちは江戸に売られてしまう。幕府はその取り締まりのために新しく役職を設けて、領地の区別なく裁量を発揮できるように計画していた。関八州取締出役の登場は関八州のひとたちにどんな受け入れられ方をしているのかを探るために、総兵衛は天松と忠吉を連れて古着売りの旅に出た。 (2016.4.21) 新潮文庫 2015年12月 670円

異国の影
新・古着屋総兵衛10
三浦半島の深浦に作った大黒屋の船隠しを見張る者たちがいた。それを富沢町まで知らせに来た忠吉によって、総兵衛は何者が深浦を探るのか北郷らに命じた。宿敵だった薩摩ではないことが判明した。そんななか、北海道は松前藩の家老が独断で商人と結び、ロシアからの侵攻を防ぐためにイギリスとつながり、幕府亡き後の国防について画策していた事実を知った。総兵衛はじきに戻るイマサカ号と大黒丸の戻り先を駿府の船隠しである江尻に変更した。1年ぶりに交易を終えて、イマサカ号と大黒丸が江尻に戻った。一番番頭の信一郎が交易団長を勤め上げていた。総兵衛は大黒屋からおりんを江尻に伴として連れて行き、ふたりの再会を果たさせた。 (2016.4.10) 新潮文庫 2015年6月 670円

たそがれ歌麿
新・古着屋総兵衛9
完読(2016.4.5) 新潮文庫 2014年12月 670円

安南からの刺客
新・古着屋総兵衛8
京都から帰った総兵衛は大黒屋を見張る眼を感じた。京都で影様の尽力で大黒屋と薩摩藩の和睦が成立したと考えられていた。ゆえに見張る眼は薩摩ではないと感じた総兵衛は、北郷陰吉に探索を命じた。その結果、大黒屋をあらたに見張り始めたのは、総兵衛の故郷、安南から江戸に送られてきた目付けと刺客だったことが判明する。今坂一族を倒した現在の安南政庁の権力者は、総兵衛が日本で生きていることを突き止め、将来、安南に戻って復讐するのではないかと危惧していた。総兵衛は日本で生きていくことを決めていたが安南の目付けにはなかなか話が通じなかった。 (2016.3.22) 新潮文庫 2014年6月 670円

二都騒乱
新・古着屋総兵衛7
京都へ商いの勉強に行った総兵衛は二世を誓った桜子と大黒屋女中のしげを薩摩に誘拐されてしまった。少ない手勢での奪還をもくろみながら、総兵衛は毘沙門天のお堂にこもって、雑念を取り払う。江戸では手薄になった大黒屋へ薩摩が刺客を差し向けていた。二つの都で大黒屋が薩摩から攻撃を受ける。 (2016.3.13) 新潮文庫 2013年12月 670円

転び者
新・古着屋総兵衛6
江戸から京へ向かった総兵衛一行は東海道で薩摩の追っ手が待ち伏せすることを想像して山賊が出る危険を冒して加太峠越えで京へ向かった。途中、柘植衆の集落に立ち寄って、総兵衛は鳶沢一族に柘植一族を加える決断をした。無事に京へ入った総兵衛は、大黒屋との商取引を長年続けているじゅらく屋のはからいで、茶屋家や坊城家ともつながりを持つことができた。そんななか、桜子が薩摩にかどわかされてしまった。 (2016.3.1) 新潮文庫 2013年6月 630円

○に十の字
新・古着屋総兵衛5
南国貿易へ行くと見せかけて鳶沢村へ桜子と行った総兵衛は、薩摩の密偵が探索していることを突き止めた。陰吉を捕らえた総兵衛は命を奪わずに自分とともに京都へ向かう旅に同行させる。桜子は鳶沢村で、大黒屋の裏の使命を知り、総兵衛とともに生きていくことを誓う。江戸の富沢町では南町奉行の土井与力が古着祭りの開催を妨害していた。奉行自身は土井の振る舞いを知らなかった。大黒屋に残った番頭の光蔵は、密かに土井の行動を探る。すると、薩摩屋敷と手を組んだ土井が大黒屋潰しを画策していることがわかった。そして、光蔵たちは土井が囲う妾宅に忍び込み、命を奪う。 (2016.2.14) 新潮文庫 2012年12月 630円

南へ舵を
新・古着屋総兵衛4
日光で影始末をした総兵衛は、そのまま日本海側へと旅を続けていた。そして能登半島に近い浜で大黒丸とイマサカ号と合流した。金沢で荷下ろしをして、江戸に戻ることになった。総兵衛は、今後の南洋での交易を考えて、互いの舟を一艘ずつ江戸へ向かわせ、自力航行で荒波を乗り切る競いあいを命じた。先行した大黒丸は三浦の深浦まで後続を振り切り到着したと思った。しかし深浦には数日前にすでにイマサカ号が到着していた。江戸では影を始末されて幕府への影響力を削がれようとしていた薩摩藩が次々と富沢町の大黒屋へ攻撃を仕掛けていた。南町奉行の根岸も用人を連れて密かに総兵衛と面会をした。その席で総兵衛は、影が根岸に牢屋同心を抱えろと命じたことを知る。背景には影が薩摩と手を結ぼうとしていた陰謀があった。南町奉行が大黒屋に接近したのは大黒屋と近い要職の本庄の声かけがあったからだった。大黒丸とイマサカ号は多くの荷を仕入れて琉球から先の航海へと旅だってゆく。南の海で大きな交易をして、1年後に再び江戸に戻る予定だった。総兵衛は出航する船に乗り込み、薩摩の密偵に江戸の町を空ける印象を植え付けた。京都公家の坊城桜子は、総兵衛の居室に招かれ、永久の契りを約束する。 (2016.2.3) 新潮文庫 2012年8月 630円

日光代参
新・古着屋総兵衛3
大名を監察する大目付の本庄義親から、老中の本郷康秀が将軍家斉の代参として日光へ行くことを知らされた。これまでの日光代参は多くの費用を投じて将軍家の威光を示すものだった。しかし、本郷の代参は準備から出立まで極秘裏に行われた。本庄も代参をぎりぎりまで知らされていなかった。本郷は日光で何をしようとしているのか。総兵衛は本庄の情報をもとに、密かに代参一行を追跡した。その途中、本郷がかげまの歌児を同行していることを知る。将軍の代参にかかわらず、衆道に現を抜かす本郷の行動を疑問視した総兵衛は、富沢町に文を送り、影始末の決意を伝えた。東照宮で無事に代参を終えた本郷はその後、極秘裏に薩摩藩の用人と面会していた。鳶沢一族は六代目の時代に琉球交易の派遣をめぐって薩摩藩と戦っていた。そのときの海戦で勝利を収めた鳶沢一族に恨みを抱いた薩摩藩当主は、娘を家斉に嫁がせて幕府を取り込み、影の存在をつかむ。薩摩と本郷が手を結んで隠れ旗本の鳶沢一族を殲滅させる密約を、日光で結ぼうとしていたのだ。総兵衛は歌児を殺して血を奉納しようとしていた本郷を始末する。 (2016.1.24) 新潮文庫 2012年3月 630円

百年の呪い
新・古着屋総兵衛2
十代目を継いだ総兵衛勝臣は忙しい日々のなかで体調悪化を感じていた。それは多忙によるものではなく、大黒屋を何者かがおとしめるための罠と考えた。深浦で和語の習得に努めている今坂一族から易者の林を呼び、謎を解かせた。すると大黒屋を巡る四方に闇の仕掛けがあり、その四つを取り除くと勝臣の体調はやや回復した。このほかにも呪いがかけられていると考えた勝臣はさらに探索をすすめ、鳶沢村と柳沢吉保が最期を過ごした六義園に仕掛けがあることをつかんだ。鳶沢村では六代目の後、自然災害や若者の謎の死が続いていた。それらが長年のときをかけた柳沢吉保の怨恨だったことが判明した。まずこららが供養によって退治された。そして六義園に住む陰陽師との対決を経て、百年の呪いは消滅した。しかし陰陽師の一派が影様の庇護のもと、大黒屋と対峙する構図が生まれ、今後は大黒屋と影様との戦いが始まろうとしていた。 (2016.1.8) 新潮文庫 2011年10月 590円

血に非ず
新・古着屋総兵衛1
九代目の総兵衛が病の床にあった。労咳を患い、余命が少なくなっていた。しかし、大黒屋には後取りがなかった。番頭らは顔をあわせて十代目をだれにするかで頭を抱える。そこへ今坂と名乗る若者が現れる。自分ははるか海をこえて交趾から江戸にたどり着いたという。それは100年前に六代目の総兵衛が訪れた土地だった。そして今坂家の娘であるソヒと結ばれ男児を得た。六代目は日本に戻った後に二度と交趾の土を踏むことはなかった。しかし今坂家では代々、将来、江戸を訪ねて大黒屋の主に会うことを望みとして受け継いでいた。そのため当主に近い者にのみ和語が教えられてきたのだ。大黒屋では今坂勝臣が鳶沢の血を分けた者との確信を得て、十代目総兵衛を受け継ぐことを望んだ。勝臣は21日間の修行を経て、一行を大島へと誘う。そこには大黒丸をはるかにしのぐ大船が係留されていた。交趾で政変があり、勝臣の両親は殺された。勝臣は一族の頭領として100人を超える者たちを率いて江戸を目指してきたのだ。 (2015.12.26) 新潮文庫 2011年2月 590円

アクセスカウンター