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芋洗い河岸3未だ謎

 

佐伯泰英

 

光文社文庫78020243

 

小此木善次郎が妻の佳世、息子の芳之助と江戸で暮らし始めた一口長屋に難題が降りかかっていた。屋根葺き職人の八五郎が差配の義助に黙って畳の間の上に中二階を造り上げた。植木職人の登が手伝ってのことだ。夜は八五郎と娘の寝床になり、昼は子どもたちの遊び場になった。それを見た登は自分の長屋にも中二階を造作したいと考えた。八五郎は差配の義助に黙って中二階を造作したことを見抜かれていた。大家の越後屋に知らせたら出ていくしかないかもしれないと脅されていた。八五郎、登、義助は越後屋に向かった。すると店先で善次郎が茶を喫していた。大番頭の孫六は無断で造作したことに激怒した。そこへ主の嘉兵衛が訪れた。たまたま居合わせた善次郎も知っていたかと問う。何となく知っていたが見たわけではないと正直に答えた。孫六は元に戻すように憤った。嘉兵衛はまず造作を見てから考えようと告げた。実際に中二階を見た嘉兵衛は造作の出来に満足した。壊すのはもったいないと子どもが登り降りしても安全な階段に変えようと前向きな言葉を発した。そして、この際、一口長屋の守護人、善次郎一家に敷地内に新たな一軒家を建てようと言い出した。中二階の作り直しと一軒家の建て増しが決まった(2024.4.24)

 

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