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慶次郎縁側日記13あした

 

北原亞以子

 

新潮文庫590201410

 

同心は与力に出世することができる。与力の家に生まれた晃之助は、実際に同心から与力に上がった者を見たことがなかった。同心だった森口慶次郎に与力昇進の話があったから、実家の両親は慶次郎の娘の三千代との縁談を認めたのだろう。まして養子にいくというのだ。しかし、祝言をあげる前に三千代は自らいのちを絶った。与力昇進の話を断っていた慶次郎のもとに、晃之助はそれでも養子に入った。浅草茅町の自身番屋に蕎麦屋の主人が無銭飲食の老婆を連れてきた。おみねという老婆は空き巣、無銭飲食の常習だった。小伝馬町の牢屋で過ごしたこともあった。おみねは、泥棒長屋と呼ばれている貧乏人ばかりの長屋に一人で暮らしていた(「あした」より)

(2023.3.24)

 

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