アクセスカウンター
関連するリンクページ
書籍紹介トップページ
サイトのトップページ
ほぼ毎日更新の雑感「ウエイ」
佐伯泰英ページ
佐伯泰英
yasuhide saeki

流亡
秘剣5
水戸の蔵屋敷での平穏な生活に飽きた一松は、東海道を箱根へ向かっていた。小田原宿を過ぎて、箱根弾正ヶ原にたどり着いた。2年前に自分に薩摩示現流を教えて死んだ師匠の愛甲喜平太の墓前に帰着の挨拶をした。そこでふたたび剣術の稽古を再開し、あてどなく御殿場への道を進んだ。途中、北条一族ゆかりの隠れ里に迷い込み、そこで暮らす女衆たちを守るために小田原藩からの追討部隊と決戦した。勝利した一松は、女衆の頭領である清女と結ばれ、こどもを宿すことを命ぜられた。隠れ里の事実を隠し通すために、清女は一松を生涯、そこから外へは出さないように監禁した。しかし、自分の生命を清女に吸い取られていくことを悟った一松は決死の脱出行を企てる。途中、居眠りをしているところを清女たちに見つかる。互いに生命をかけて、セックスをすることで、一松は清女に挑む。その結果、清女の腰が立たなくなり、一松は殺しあうことなく、清女たちと別れて甲府城下へと入っていく。 (2013.11.17) 祥伝社文庫 2006年12月 619円

弧座
秘剣4
薩摩屋敷にとらわれていたやえを水戸藩の力によって奪還した一松は、自らも水戸藩奥屋敷で傷の治療をする日々を送っていた。そんななか、水戸藩では前藩主の光圀と、現藩主の綱条(つなえだ)との間に確執が生まれ、互いに血を見る粛正と争いが始まっていた。一松の腕を見込んだ光圀は、傷が癒えるのを待って、自ら江戸に乗り込み、内紛の収拾に当たろうとしていた。房総の実家に戻っていたやえを、一松は訪ね、御用が命じられるまでのひとときをやえの家族とともにのんびりと過ごす。年末年始、家族と夫婦水入らずの時間を有意義に過ごした一松に、年明け早々、光圀の使者である安積覚兵衛が訪ね、新たな御用を申しつけた。 (2013.11.16) 祥伝社文庫 2005年9月 600円

乱舞
秘剣3
やえが薩摩藩探索方の萬次郎らによって誘拐された。怒りにふるえた一松は単身で薩摩屋敷に乗り込んだ。いくつもの危機を乗り越え、やえに迫るが、網にからんで捕獲された。 (2013.11.12) 祥伝社文庫 2003年9月 590円

瀑流返し
秘剣2
大安寺一松に沽券を傷つけられた薩摩藩は、示現流最強の刺客を江戸に送った。男は各地で一松の名をかたり、悪事の限りを尽くした。やがて男の正体を知った一松は反対に、男の名前をかたって、悪事の仕返しを始める。男とともに旅する一松は、水戸、宇都宮、仙台へと北上していく。 (2013.11.10) 祥伝社文庫 2002年12月 590円

雪割り
秘剣1
摂津三田藩の中間のこどもだった一松。父が中間どうしのケンカで殺された。仇を討つために、一松は殺した者たちを叩きのめした。そのことで藩から所払いを命じられ、さらには奉行所同心と十手持ちの策謀で小伝馬牢獄につながれた。しかし、江戸では犯罪人が多数あふれて、牢が過密になっていた。そのなかで沙汰の出ない者たちが次々と死んだ。奉行所は十悪人ではなかった一松を江戸所払いとして、出獄させた。一松は自分の母親の故郷に向かう。そこで父母の出会いを知り、亡くなった母の墓前に立つ。江戸に戻る途中、箱根山中で薩摩藩を脱出し回国修行に出た示現流の遣い手に剣術の手ほどきを受ける。遣い手は病を患っていたので、一松に十分な手ほどきを授けられないまま死んでしまう。師匠亡き後、ひとり山にこもり剣術の修行をした一松は、山から下りたときひとかどの剣術家に生まれ変わっていた。自分の腕の価値を知るために、江戸では道場破りを繰り返した。薩摩示現流は、門外不出と言われ、修得した者が道場破りをすることは許されなかった。薩摩藩の意地にかけて、一松討伐が決まる。 (2013.11.4) 祥伝社文庫 2002年8月 590円