アクセスカウンター
関連するリンクページ
書籍紹介トップページ
サイトのトップページ
ほぼ毎日更新の雑感「ウエイ」
作家別目次ページ
月村了衛
ryoue tsukimura

土漠の花
ソマリアの国境付近で米軍のヘリコプターの捜索に向かった陸上自営隊第一空挺団のメンバーは、そこで地元の武装した部族に襲われた。自分の村を吸収されたアスキラという女性を助けたために、武装した部族と戦うことになる。彼らの任務は戦闘ではない。しかし容赦なく攻撃をしかけてくる敵に対して、やらなければやられる状況へと追い込まれていく。隊員たちがひとりずつ、犠牲になっていく。ある者は生首を斬られ、ある者は銃弾の生贄になる。生き残った者たちが、アフリカの大地を逃げながら戦いを繰り返す。安倍自民党内閣が推進する集団的自衛権の先に、実際に起こりうる自衛隊の戦争体験を想定したとても現実的な物語だ。 (2015.2.22) 幻冬舎 2014年9月 1600円