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高村薫
kaoru takamura

マークスの山
狂気と正気を3年周期で入れ替える水原が出所した。逮捕された窃盗事件で水原は有名大学の山岳部による殺人事件の真相を知る。出所した水原は犯罪者たちをゆする。そして、要求に応じない犯罪者たちを一人ずつ殺してゆく。弁護士、検事、医者、経営者、大学理事長。いまは成功した犯罪者たちは水原の抹殺と事件の捜査当局の妨害を実行した。警視庁の合田は二つの次元が異なる殺人事件を追いながら、自らの生き方や過去の生き様と対峙していく。南アルプス北岳、北アルプス槍ヶ岳など名山が、事件を醸成した環境として描かれた。(2010.11.11) 高村薫 講談社 2003年1月 648円(上)648円(下)