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貫井徳郎
nukui tokuro

慟哭
警視庁のキャリア警視である佐伯は、昇進するよりも現場での陣頭指揮を貫いていた。義父は警察庁長官というコネの力で、捜査一課長のポストを入手したと周辺に揶揄されていた。しかし、佐伯のもとで刑事の仕事をしてきた丘本は、佐伯が有能な警察官であることを実感していた。勘に頼る従来のノンキャリアの捜査方法を否定し、具体的な証拠集めを徹底するやり方に、共感を抱いていたのだ。そんななか立て続けに幼女誘拐殺人事件が起こる。所轄に捜査本部を置き、ノンキャリア上がりの所轄署長と対峙しながら、佐伯は事件が犯人の目星もつかないことに苛立ちを感じていく。同時平行的に「彼」は精神のバランスを崩し、自らのこどもを殺されたこころの穴を埋めるべく信仰宗教団体へとのめりこんでいく。彼は、その団体で神の力によって、死んだ娘が他人のからだに宿ることを知る。そのために次々と幼女を殺し、魂をこめる儀式を繰り返していく。 (2013.5.11) 創元社 1999年3月 743円

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