関連するリンクページ |
|
門田泰明 |
|
日暮れ坂右肘斬し |
|
|
江戸時代、浮世絵師の宗次はあばら屋で暮らす町人だった。しかし、剣の腕は立つし、度胸もある。誰もがその出自を武士だったのではないかと疑っていた。宗次の出自を知っているのは、夢座敷の女将、幸のみだった。寺の境内を借りて宗次の襖絵の即売会が開かれた。売り上げはすべて寺に寄付され、地域の貧しい人たちを支える資金として使われる。多くの絵を一度に買い上げた商家があったので礼を届けに行った宗次は、いくつかの商家で同時に多くの小判が消えていたことを知る。にもかかわらず、どの商家もそれを奉行所に届けようとはしなかった。謎は深まるばかりで、宗次の探索が始まった。 (2018.12.6) 徳間文庫 2010年11月 724円 |