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井川香四郎 |
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ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
(2024.8.19)二見時代小説700円2022年7月 |
ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
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ご隠居は福の神 |
記録なし。既読(2024.7.8)二見時代小説658円2020年 |
ご隠居は福の神 |
3歳児のような物言いしかできず、表情も感情も乏しいその子どもは10歳の男の子だった。名前を小吉という。読み書きがほとんどできず、手先は不器用、人と話すのも苦手だった。論語の素読もできない。まったく教育を受けることなく体だけが大きくなってしまったのだ。門前仲町で太物を扱う丹波屋という商家の息子だった。3歳の時に何者かに拐かしにあった。届いた脅し文に「百両払え、でないと倅の命はない」と記されていた。主人であり小吉の父親の諭吉は親戚など方々からお金を借りなんとか百両を集めた。指定された場所で川船に金を乗せた。この船には仕掛けがしてあり、河岸の向こう側に船は引っ張られ、拐かし一味にまんまと金が盗まれてしまう。町方の役人も待機していたが、息子の居場所はわからず。金だけが奪われ、小吉は戻らないという最悪の結果を招いたのだ。その小吉が7年ぶりに母親のおそのの元へ単独で帰ってきた。しかし、小吉の体は10歳だったが、中身は拐かされた3歳の時のままだったのだ。7年のうちに諭吉は酒に溺れ、家業も傾き、店は潰れ夫婦は別れた。諭吉は飲み屋の女と駆け落ちをして消えた。一人残ったおそのはいつの日か小吉が戻ってくることを信じて丹波屋に近い場所で内職を請け負って暮らしていた(2024.7.8)二見時代小説658円2020年 |
ご隠居は福の神 |
(2024.5.15)二見時代小説648円2020年 |
ご隠居は福の神 |
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与太郎侍 |
日本橋新右衛門町のおたふく長屋。朝から住人が起き出してきて一軒の長屋の前で文句を言う。ガーガー、グーグー一際大きなイビキが聞こえてくる。イビキの張本人は長屋の住人から与太郎と呼ばれている気ままな浪人だ。与太郎は本当は小田原藩の支藩で江戸家老を務める武士なのだが、箱根山中で育ち、たまたま山を降りたら家老にさせられたので武家の窮屈な暮らしを嫌がって長屋住まいを続けていた。気持ちよく目覚めた与太郎はいつもの日課で町を歩き日本橋で遠くの富士に感嘆の声を上げた。その時、目の端に内儀風の女が目に入った。どうしたのかと尋ねると「この辺りに子返し天神はないか」という。江戸の地理に詳しくない与太郎は、道ゆく人に尋ねて、それが楓川神社だと知る。地元では胡散臭い神社として有名だった。与太郎は女と共に神社へ向かった。そこには風采の上がらない宮司と薄汚れた氏子が数人いた。宮司に事情を話した与太郎は、お絹と名乗った女が詳しい話を始めた。孝助という5歳になる孫が婿の兼蔵に連れて行かれてしまったという。娘は流行病で亡くなり、その葬儀の後に孝助が兼蔵に連れて行かれたのだ。孝助の居場所を霊感を使って探し出します、そのためには幾らかのお金が必要という宮司にお絹は実家から持参した大金を渡した。与太郎はこの神社に違和感を覚えながらも、孝助探しに一枚肌を脱ぐことになる(「子返し天神」より)(2023.8.21)集英社文庫660円2022年12月 |
与太郎侍 1与太郎侍 |
(2023.6.7)集英社文庫700円2022年8月 |