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ほぼ毎日更新の雑感「ウエイ」
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誉田哲也
honda tetsuya

歌舞伎町ダムド
歌舞伎町を無法化した歌舞伎町封鎖事件から時間が経った。その過程で死刑判決を受けたミサキが何者かによって釈放され、殺害指令を受けた。自由の身にする代わりに、他人になって命令を実行する兵隊の役だった。その裏には息子を人質にとるという悪の手口が隠れていた。歌舞伎町セブンの一員として警察官の東を守る役目と、悪の指令を受けて東を殺す役目。相反する役目のはざまでミサキが選んだものは。 (2018.7.14) 中公文庫 2017年2月 720円

月光
姉の事故死を不審に思った妹が真相を究明していく。事実を知ったほうがいいのか、知らないほうがいいのか。姉が求めたものと守ったものを知ったとき、妹は幸せになるのか。 (2013.8.13) 中公文庫 2013年4月 648円

ハング
警視庁捜査一課の堀田班は、宝飾店オーナーの森本が殺された事件の再捜査により、真犯人を逮捕することができた。逮捕した曽根は、森本の店に強盗に入ったことは認めたが、殺人に関しては認めなかった。しかし、弁護士との接見以降、素直に殺人を認めた。ところが送検した曽根は裁判で一切の犯行を否認し、すべては捜査段階で刑事に強要されたものだったと供述する。曽根の供述が変わった頃、堀田班の面々に異動の内示が出た。捜査が完了していない時期にメンバーが強制的に異動になった。各自が違和感を覚えながらも、それぞれの職場に散っていく。そんななか自白を強要したと名指しされた植草が交番で首吊り自殺をした。そんなことをする男ではないことを確信していた津村は、独自に植草の自殺について調べようとした。しかし、所轄ではないという理由で自殺への真相究明にストップがかかった。堀田班のメンバーで異動後に退職した小沢に連絡をとり、ふたりで植草の自殺の真相へと迫っていく。するとそこには馳という「吊るし屋」と呼ばれる右翼の殺し屋が立ちはだかった。元警察庁長官、高級警察官僚が、右翼と手を結び、国家権力を手玉にしていく背景が、津村の仲間を次々と闇に葬っていく。 (2013.3.9) 中公文庫 2012年9月 686円