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浅倉卓弥 takuya asakura |
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君の名残を(上下) |
高校生の武蔵と友恵が、剣道の稽古の帰宅途中、雷と同時にこの世から消えた。ふたりは800年前の日本へタイムスリップしてしまった。友恵は信州は木曽の山中へ。武蔵は都のあった京都へ。それぞれに異なる運命をたどりながら、最後にふたたび出会い、無常の結末へと突き進む。平家が天皇家と血筋を結び、武士が朝廷をコントロールする社会が出来上がっていた。法王も天皇も平家の意向に逆らうことはできなかった。清盛は娘の徳子が高倉天皇との間に懐妊し、男子を生むことを願った。しかし、誕生したのは女子だった。それを男子と偽って安徳天皇にした。友恵は木曽山中で駒王という若者に助け出される。駒王は成長して、名前を義仲と名乗る。平家に対して、権力争いで敗れた源氏の末裔だった。やがて義仲は友恵を妻として、平家追討の出陣をする。友恵は義仲とともに、数々の修羅場を潜り抜け、ついに京都から平家を追放する。鎌倉にあった源頼朝は、従兄弟の義仲を追討すべく、義弟の義経に命を出す。義経の傍らには、京都で主従の誓いをはかった武蔵坊弁慶の姿があった。 (2015.10.18) 宝島社文庫 2006年2月 743円(上下とも) |