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過去のウエイ

7489.9/4/2016
相模の最高峰へ...10



丹沢山でランチを済ませて荷物を撤収します。
山歩きでは動かないことは最大のマイナスです。
低速でも動いていれば目的地に近づきますが、止まってしまえば目的地は近づきません。



丹沢山を出発し、10時47分に、今回の縦走の最大の目的地「蛭ヶ岳(ひるがたけ)」方向を視野に入れました。



蛭ヶ岳を含む丹沢の深部は、南の大倉側からは距離が遠くほとんどのひとが目指しません。
反対の丹沢北部側、道志とか相模湖側からの入山者が入る山です。
道は低い笹が枯れて茂っていました。
1600mを越えて、神奈川県内の最高地点を独り占めしている気分は最高です。

7488.9/3/2016
相模の最高峰へ...9



丹沢山頂上。
かなり広い頂上ですが、大倉から普通に歩いて5時間弱かかるので、あまり多くの登山者は訪れません。
帰る時刻が遅くなるからです。
晴れた日には富士山が近くに大きく見えます。



「みやま山荘」。
宿泊には予約が必要です。
屋外にりっぱなトイレがあります。
山頂には水道管が引けないので、当然ですが水はありません。
雨水を貯めていたり、やや下って湧き水をタンクに汲んで運んだりして調達します。
山歩きや山小屋での生活にとって、水はもっとも高価で命の次に大切なものです。
だから、登山者は重たい思いをして大量の水を背負います。
でも、最近のトレイルラン(山道をクロスカントリーみたいに走るスポーツ)の人たちは、背中に張りつくような小さなディパックのみなので、遭難したらどうするのでしょうか。



10時11分。
ランチにしました。
北海道ラーメンに魚肉ソーセージを入れました。
朝食から7時間近く経過していたのでおなかがぺこぺこでした。

7487.8/31/2016
相模の最高峰へ...8



塔ノ岳を下りきって丹沢山へ登り始める境目は長年の風雨で両脇の山肌が崩落していました。
さらなる崩落を防ぐために、多くの土留めがされています。こういうところで作業をする人たちの苦労が想像できます。
雨の中、あるいは風が強いとき、こういう場所はとても危険です。
落ちたらけがでは済まされないかもしれません。



歩き始めて4時間。
9時半に今回の縦走で目指す第二のピーク「丹沢山」が見えてきました。
日本百名山です。



9時52分。
1567mの丹沢山に登頂しました。
曇りで空気は涼しく感じました。
塔ノ岳からはだいたい1時間ぐらいかかりました。

7486.8/30/2016
相模の最高峰へ...7



塔ノ岳を出発し北上します。
やや急な斜面を下りきるとコル(鞍部)と呼ばれる平坦な稜線に出ます。
その左斜面に白い花をつけた樹木が数本ありました。
花のかたちはつつじに似ていたので「山つつじ」かなと思いましたが、下山後に知人に聞いたら「さつきではないか」とも言われました。
こういうとき、知識がない自分が情けなくなります。



このルートは何度も歩いたルートですが、雪のように満開の白い花に出会ったのは初めてかもしれません。
名前などわからなくても、自然の庭園を歩いているようで気持ちはさわやかになりました。
コルを抜けると登り勾配が始まります。



縦走第二のピーク(頂上)、丹沢山を目指します。

7485.8/29/2016
相模の最高峰へ...6



歩き始めて3時間。
8時32分、塔ノ岳に登頂しました。
標高1491mです。
丹沢山塊でもっとも登山者が多い山ではないでしょうか。



ここから見下ろす景色はそのまま神奈川県の地図になるほど広範囲です。
遠く相模湾も望めます。



頂上では水分を補給した程度ですぐに荷物を背負って歩く準備を始めました。

7484.8/28/2016
相模の最高峰へ...5



大倉尾根の有名な階段地獄を越えるとそこは花立(はなだて)小屋。
7時47分に到着しました。



大倉にテント泊をしたので、この時刻に登れます。
鎌倉を早朝に出発しても電車やバスが無いので、この時刻には登れません。
花立の踊り場から見下ろす秦野の町はとても広く見えます。
秦野の向こうに広がるのは平塚の丘陵地帯です。



8時5分。
最初の目標ピーク「塔ノ岳」が見えてきました。
ここまで来て戻る計画が多いのですが、今回はここからが本格的な縦走のスタートになります。

7483.8/27/2016
相模の最高峰へ...4



大倉尾根は丹沢にあるいくつもの尾根筋のうち、もっとも過酷な尾根筋です。
景色はほとんどなく、登り道ばかりが続きます。
そのため通称「バカ尾根」と言われています。
階段が整備されたのは最近なので、階段がたくさんあるから「バカ尾根」というのは嘘です。



その大倉尾根で唯一といっていいのどかな稜線が三本松からの小道です。
登り切って汗が噴出してふらふらしながら、この平坦な道をみんなよれよれ歩くのです。



6時44分。歩き始めて2時間。
堀山の家で休憩です。
小さく富士山が見えました。
保守の方が段差を造る工事をしていました。
この山小屋には100名山を走破した田中陽希さんが立ち寄り、カツドンを食べて行きました。

7482.8/26/2016
相模の最高峰へ...3



5月14日午前2時半。
大倉の滝沢園テントサイトにて、起床し、朝食準備完了。
カレーピラフ握り。魚肉ソーセージ。インゲンスープ。
テント内での朝食です



4時36分。
テントを撤収し、歯磨き・洗顔・トイレ終了。
さて、歩き出しますか。



5時32分。
歩き始めてからほぼ1時間。
見晴らし茶屋に到着しました。
ここからは秦野の町がとてもよく見えます。
宿泊できるみたいですが利用したことはありません。

7481.8/25/2016
相模の最高峰へ...2



今回の単独山行は熊本の地震をきっかけにしてテントの必要性を感じたからです。
大学のときはずっと安価なテント山行を続けていましたが、就職してからはもっぱら山小屋山行にシフトしました。
しかし、いざというとき車中泊では心身ともに限界が来るだろうと思いました。
そもそも数年前に車は手放して、いまは自家用車を所有していません。
そこで高価なテントを購入しました。
購入したからには使わないといけないと思ってテント泊の山行を計画しました。



この日、滝沢園のテントサイトにはわたし以外宿泊者はいませんでした。
広いテントテントサイトを独占しました。



水無川と滝沢園本館。
金曜日の夕方は利用者がほとんどいませんでした。
土曜日や日曜日の昼間にテントサイトでバーベキューをするひとたちが多いのでしょう。
サイト周辺には石で作った炉がいくつもありました。

7480.8/24/2016
相模の最高峰へ...1



5月13日。
10日ほど前に下見をした大倉へ向かいました。
今回は本番です。 水無川を渡る「風の吊橋」。
週末金曜日。
職場に山の格好で出勤し、仕事が終わってからそのままここに来ました。



風の吊橋から丹沢方面を望みました。
夕方なので雲が広がっています。




大倉のキャンプ場「滝沢園」でテントサイトの使用を申し込みました。
今回は翌日の行程がハードなのでここでテント泊。
翌早朝出発できるように準備しました。