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7359.1/6/2016
紅葉の丹沢へ...2



山頂の尊仏山荘は、この日も立派にそびえていた。



富士山は、この前日に初雪が降り、山中湖の向こうに鎮座していた。



塔ノ岳から北方へ歩みを進める。
いったんかなり標高を下げる。
その途中で、鮮やかに紅葉した樹木を見つけた。



見渡すと、ほかの樹木も紅葉を始めていた。



塔ノ岳から丹沢さんまでのルートは、東海自然歩道と呼ばれ、富士山を間近に見る絶景ポイントが多いことで知られている。

7358.1/5/2016
紅葉の丹沢へ...1



10月12日。
6時37分。大倉尾根への登り口に入った。
ほとんど平坦な道がないので、最初の1時間はいつもよりもペースを落として、膝や腰の関節に負担をかけないように歩く。
「足の貯金のたまり具合」を確かめながら歩く。
この貯金を使い切ってしまうと、筋肉がつったり、膝が笑ったりし始める。



7時15分。
見晴らし茶屋を通過する。
前回ここまで47分だったのでややペースが早くなってしまった。
歩幅を狭くして、重心の移動で前進することを心がける。



8時6分。
堀山の家に到着。
最初の休憩をする。
スポーツドリンクを300ccぐらい一気に飲んでしまった。天気は晴れ、気温は20度弱ぐらい。だいぶ汗が出てきた。
見晴らし茶屋からここまで前回は50分。目標のペースに戻すことができた。



塔ノ岳が近づくに連れて周囲の景色に秋色を見つけるようになった。
紅葉にはまだ早いと思っていたが、山頂部はすでに秋を迎えていたのだ。



9時32分。
塔ノ岳に登頂した。大倉から2時間55分。まずまずのタイムだ。

7357.1/4/2016
草紅葉の尾瀬...18



駐車場が大きかったので観光客が訪れていた。



ここで、沼田方面行きのバスを待つ。



大清水からバスで尾瀬戸倉温泉に到着した。
バス停のすぐ近くに入山前に宿泊した民宿「一仙」がある。客の入れ替え時間で静かだったが、ここの駐車場にずっと車を停めさせていいただいていたので、土産をもって挨拶に行った。



近くには村営の入浴施設があった。
当然、ここでゆっくり温泉に入って帰路に着いた。

(終わり)

7356.1/3/2016
草紅葉の尾瀬...17



三平峠を過ぎて、どんどん大清水方面へ下っていく。
深い笹の道を歩くと、途中から日光方面の景色が見えた。



湿地ではないが道には木が敷いてあり、歩きやすい。



9時32分。一ノ瀬に到着した。ここまで許可された小型バスが入っている。
茶店でくつろぎ、バスの到着を待った。



一ノ瀬からバスに乗って大清水に着いたのが午前10時。快晴だった。



大清水には大きな休憩所があってみやげ物を売っていた。

7355.1/1/2016
草紅葉の尾瀬...16



大清水方面から尾瀬に入り、長蔵小屋が混んでいて泊まれないときなど、尾瀬沼小屋の利用が考えられる。 尾瀬沼小屋と長蔵小屋は、徒歩数分の距離なので、ほぼ同じエリアと考えていい。



三平峠へ向かって木道が続く。



8時半、三平峠に到着した。
1762m。
尾瀬沼が1600mなのでだらだらと160m程度は登ってきたのだ。
ここから峠を下っていくと、尾瀬の外側に出て行く。



こうやって、地図で眺めると、尾瀬が新潟県・福島県・群馬県にまたがっていることがわかる。



高い稜線に囲まれた湿地帯が尾瀬なので、その外側とは気候が異なる。

7354.12/31/2015
草紅葉の尾瀬...15



7時47分。
長蔵小屋を出発した。



いつも帰るときはとても寂しくなる。
きっとまたいつか来るからねと、こころで伝えた。



この青い花が終わったら、山は一気に紅葉し、雪の季節へと入っていく。



尾瀬沼から見える燧ケ岳は、快晴の空の下に勇姿を横たえていた。



8時10分、三平下の尾瀬沼小屋に到着した。ここに宿泊することもできる。

7353.12/30/2015
草紅葉の尾瀬...14



尾瀬沼からいっせいに靄が上がっていく。
幻想的な瞬間だ。



まるで海に浮かぶ大きな客船のような燧ケ岳。
昔のひとは山を船に見立てて、○○丸という名前の山もある。



5時半の長蔵小屋。
5時を過ぎたら山小屋ではほとんどのひとが起きて着替えて洗面を終えている。



豪華な朝食。
炊き立てのご飯に納豆、味噌汁。
自分で何もしなくても食事が出てくるのが山小屋泊の醍醐味だ。

7352.12/29/2015
草紅葉の尾瀬...13



リンドウが咲くと、尾瀬は夏を終える。最後に咲く花がリンドウなのだ。



午前5時15分。尾瀬沼北側の大江湿原は、草紅葉が朝を迎えていた。



標高が1600mの尾瀬沼は、年間の平均気温が4度という寒い場所だ。
冬にはマイナス30度を越えるという。
だから、秋に枯れた草花は冬を越えても腐敗することができない。
尾瀬の沼や湿原は、腐りきらない植物の死骸が重なるので、栄養価が低い。
泥炭と呼ぶ層ができる。
土の栄養が少ない場所で、固有の植物体系が形成されているので、尾瀬でしか見られない草花が多い。



朝食前の尾瀬沼。有名な三本唐松の小島周辺には草紅葉が迫っている。
早いハイカーがもう出発して、燧ケ岳を目指していく。



水面がやや揺れて燧ケ岳に朝日があたり始めた。

7351.12/28/2015
草紅葉の尾瀬...12



翌朝。午前4時に起床して布団のなかで着替える。



まだ寝ているひとが多かったが、これから日の出になる。
尾瀬沼の日の出は幻想的だ。ここまで来てそれを見ないのは後悔する。
4時半にカメラを持って、戸外に出る。
たぶん気温は0度に近いのだろう。
燧ケ岳はまだシルエットの中だ。



長蔵小屋は、朝食の準備が始まっていて、もう部屋には灯かりがついていた。



午前5時過ぎ。尾瀬沼の朝。日の出が近づいて、水面に燧ケ岳が映り始めた。



大江湿原からは急激な気温の低下によって、水蒸気が一気に凍って靄が現れた。

7350.12/27/2015
草紅葉の尾瀬...11



入浴して夕食までの時間に談話室で、ビール。
書棚から花図鑑を引き出して、きょう目にした花の名前を一致させる。
ビールが五臓六腑に染み渡り、疲労感を麻痺させていく



「きょうの夕焼けは珍しいですよ」
山小屋のひとに言われて尾瀬沼へ走る。
夕方には雲が出る尾瀬ではきれいな夕焼けを拝めるのは年に数回もないという。
夕焼けの赤は、わたしのカメラの精度では再現できないのが残念だが、ワインカラーに染まった燧ケ岳の美しかったこと。



夜はビジターセンターで環境省のひとが尾瀬の自然についてスライドショーをしていたので参加する。
ここで尾瀬の年間平均気温が4度だということを教わった。