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過去のウエイ

7339.11/29/2015
秋の築地買い出し...5





あと数時間で観光客がどっと押し寄せる。
その前にプロたちはどんどん仲卸と話をつけていく。



場内仲卸「丸半佃寅」。
マグロも海老も長いこと、ここでお世話になっている。



築地第一駐車場。今回は屋上に駐車することになった。
眼前には国立がんセンターと朝日新聞東京本社がそびえたつ。



場外市場には飲食店だらけ。



眼下には場外市場で有名な「もんぜき通り」が見えた。



9時半近くになると、買い出しに来たひとたちはほとんど帰るので駐車場には空きが目立つようになる。

(終わり)

7338.11/23/2015
秋の築地買い出し...4



場内では荷物を運ぶのにターレーと呼ばれるモーターつき移動車が使われいる。
しかし、昔ながらのこういう運び方も消えてはいない。



丸半は、マグロだけでなく、海老も扱っている。
新鮮で味が濃厚な海老が自慢だ。
わたしは年末に行くときはここでブラックタイガーの無頭をいつも買う。



氷を専門に販売するところ。
現金のやり取りをしていないので、どうやって決済しているのだろう。



まったく守られていない青の横断幕。



扇形に広がる場内の構造がわかる屋根。

7337.11/22/2015
秋の築地買い出し...3



築地市場の入口には波除神社がある。
ここから場内へ入っていく。



数ヶ月前に行った時に気づいたのだが、午前9時以前の一般観光客の立ち入りを禁止しているので、午前6時半過ぎの場内は業者関係者のみであまり混んでいない。



毎回、何年も、干物を買っていた「上田明豊(うえだあけとよ)」が閉店していた。
来年の豊洲移転に向けて、店割が始まっているという。
新しいスペースはいまよりも狭いので、冷蔵庫などを買い換える必要があり、1000万円単位の引越しをあきらめて閉店する仲卸が多いと聞いた。



ものを見る目や季節を知る耳をもつプロたちが、市場の最前線から消えていく。
豊洲移転はだれのためなのだろうか。



築地場内市場。マグロと海老の仲卸「丸半佃寅」でマグロのブロックとブツを買う。
来年の豊洲へ引っ越す準備をしているという。
豊洲の店割りが始まっていて、「丸半佃寅」の場所はいまよりも狭くて、冷蔵庫を新調しなければならなかった。
大将が指を一本立てて「こんなにかかった」と嘆く。「100万じゃないよ」とのこと。ひょえー、借金しなきゃ引越しができないのだ。

7336.11/20/2015
秋の築地買い出し...2



築地の場内にも、場外のような小売店はたくさんある。
それらを総称して「魚河岸横丁」と呼ぶ。
テレビなどで放映される行列場面は、この魚河岸横丁の店に並ぶひとたちの群れだ。
魚河岸横丁の飲食店は狭くて客席が少ないので、必然的に行列になってしまう。



場内には購入した商品を小売店へ運ぶトラックが所狭しと並んでいた。



午前7時。
寿司を求めて多くの行列ができていた。
この時間からその日の魚が登場する。
これ以前に入店した客は、前日の残りを食べている。客のほとんどは中国語か韓国語をしゃべっていた。



いつも買出しでお世話になっている地元の方とまずは朝食。



東都グリル。市場で働くひとたちがたくさん食べに来ていた。
しょうが焼き定食。このご飯は普通盛。

7335.11/17/2015
秋の築地買い出し...1



9月12日。築地市場への買出し。
2ヶ月に一度の買出し。本来は8月末だったけど、いっしょに行く人たちの都合があわなくて、9月にずれ込んだ。そのために前回買った海苔やジャコが底をつき、数日間はつらい思いをした。
駐車場から出て、場外市場が開ける。「焼き豚」ののぼりは肉の「矢澤」。いまでもばら肉を100グラム100円前後で売っている。お客さんに頼まれていた牛筋もここで仕入れる。1キロ単位で1300円はお得だった。



だいたい午前6時半頃といえば、いつもは観光客でにぎわうのに、今回は空いていた。
場内が完全に買い物目当て以外の客を9時前は締め出したからかもしれない。



豊洲への移転まであと1年。
場外はなぜか新しい出店が目立っていた。



場外市場にある「吹田商店」の利尻昆布。昆布の注文があったので、場外で一番乾物がおいしい「吹田商店」で求めた。
これは中ランク。それでも十分の出汁がひける。



場外市場は来秋の場内移転があっても、この地に残るところが多い。
それでも、店をたたんで権利を売った店が目立った。

7334.11/15/2015
高峰の仙丈ケ岳...18



いまの山道具はとても科学的に作られているので、長い時間使ってもからだに与える負荷が少ない。



倒れた木に苔が生える。



苔はいくつも重なって、新しい木の種のベッドになる。



北沢峠に到着した。
バスの出発まで30分以上の時間があったのでトイレで着替えた。



峠には昼の暑い日ざしが降り注ぐ。



親子連れの登山者も多く、山を下りてきた子どもが地面に絵を描いていた。



北沢峠から、専用バスで仙流荘。
仙流荘から長谷循環バスの10時53分発に乗って高遠駅へ。
駅といっても電車がないのでバスとタクシーのみの駅だ。
近くの蕎麦屋「壱刻」で暑中信州寒晒そばの十割高遠を食べた。



大根おろしのおろし汁に焼き味噌を溶いて、そこにそばをつける。
辛みと甘みをそばがまとって、とてもおいしかった。

(終わり)

7333.11/14/2015
高峰の仙丈ケ岳...17



登山道をはさむ樹林の根は、土の中でしっかりと水を蓄える。



トウヒの新芽が伸びていた。



小さな芽が、何年も経って、ふたたび大きな幹を作っていく。



朝まで仙丈ケ岳の頂上にいたことが嘘のようだ。



きのうと違ってきょうの日差しはやわらかい。

7332.11/12/2015
高峰の仙丈ケ岳...16



小仙丈ケ岳の標識にもハングルが書かれていた。韓国のひとが登るのだろう。



頂上から北側を見ると、伊那や高遠の町並みが広がる。
間を流れる天竜川の向こうには中央アルプスが連なっていた。
さらに中央アルプスの向こうには北アルプスの南端が見え隠れしていた。



甲斐駒ケ岳の向こうに連なるのは八ヶ岳連峰。
さらに甲斐駒ケ岳から左に目を移すと鋸岳。



小仙丈ケ岳の頂上では、いくらいても見飽きたりないほど、信州や甲斐、静岡の山並みが広がっていた。
八ヶ岳は去年、二度も登ったのでとくに思い入れが強かった。



大滝頭まで下山する。前日はここで、霧だった。景色を求めて稜線へ行くか、見られないだろう景色をあきらめて巻き道へ行くか迷って、稜線に上がった。
翌日のきょうは、迷うことなく稜線を目指す登山者が多かった。

7331.11/8/2015
高峰の仙丈ケ岳...15



仙丈ケ岳は、朝日を浴びて「南アルプスの女王」と呼ばれる美しい姿で輝いていた。



小仙丈ケ岳から東側を望むと、長野県と山梨県の境界にある甲斐駒ケ岳がそびえる。
その向こう側には八ヶ岳連峰がはっきり見えた。
もっとも高い山が赤岳。去年の夏から秋にかけて二度も登った山だ。



小仙丈ケ岳から東南側を望むと、鳳凰三山が拝める。
大学時代に、青木鉱泉から死ぬ思いで登ったどんどこ沢。片道6時間のひたすらの登りはとてもきつかった。



小仙丈ケ岳頂上より。何度でも、撮影してしまう。いつまでも見入ってしまう。
自分が3000mの高みにいることを忘れて、日本で一番高い山から二番目と三番目をいっぺんに視界におさめている感動が広がる。



北岳は日本で二番目に標高が高い。しかし、富士山ほどのにぎわいはない。
それは南アルプスがかんたんにはひとを寄せつけないからだろう。
そこから続く南アルプスの山並みが静岡方向に伸びている。
大学時代のように時間がいくらでもあったら、何日もかけて縦走してみたいコースだ。

7330.11/7/2015
高峰の仙丈ケ岳...14



振り返ると仙丈ヶ岳の頂上にひとがたくさん見えた。この時間は3000mを独占できるぜいたくな時間だ。



冬の間に積もった雪が、真夏になっても解けないで残る。雪渓という。
仙丈ケ岳にも、小さな雪渓が残っていた。



3000mの稜線に名前はわからないけど、よく見かける花が風に揺れていた。



小仙丈ケ岳頂上へのアルペンルート。
その向こうに甲斐駒ケ岳。その上に朝日が昇る。光を画面に映しこむのは撮影が下手な証拠だそうだ。一眼レフがほしくなる。
右と左に切れこんだ稜線を歩く。ここは標高3000m。富士山は日本一の高さを誇るが独立峰なので、こういうアルペンルートはない。
高いところを歩く感動は、こういう画像からは伝わってこないかなぁ。



小仙丈ケ岳最高の眺望。ここに来て天気に恵まれたらこれを見ないと後悔する。
左に日本最高峰の富士山3760m、第二峰の北岳3193m、第三峰の間ノ岳(あいのだけ)3190mが視界に広がる。仙丈ケ岳が南アルプスの玄関と呼ばれるゆえんだ。