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7309.9/13/2015
温泉三昧の那須山行...13



早朝に大丸を出発し、ここまで那須連山を歩いた。
その疲れを露天風呂が癒し、喉の渇きをビールが潤す。
至福のとき。



煙草屋旅館の造りはとても立派だった。
これは古くからここが交通の要所だったことを表している。
東北と関東を分ける、このあたり一帯を多くのひとが行き来したのだろう。



そんな要所に自分が立って、ご機嫌。



もう少しおなか回りを減らさなければいけないと実感する。



部屋に戻ってちびちびと酒をなめる。
持参したワインはチーズとともになめる。
沢の水はチェイサーがわり。

7308.9/8/2015
温泉三昧の那須山行...12



隠居倉からの尾根道を下ると、三斗小屋温泉の源泉が見える。
プシューッと音を立てて、お湯が噴出していた。



この大地の恵みによってひとは生かされてきた。
火山や地震と背中合わせの時間を生きながら。



神社があった。
東照宮を建設しにきた大工たちが建立したといういわれがあった。



12時25分。
三斗小屋温泉の煙草屋旅館に到着した。



露天風呂に入ってまずは一杯。
煙草屋旅館は山小屋とは思えないりっぱな建物だった。

7307.2/11/2015
温泉三昧の那須山行...11



能美曽根からの茶臼岳。
こちらの山肌は痛々しい感じがした。



茶臼岳の上に積乱雲ができつつある。
地表と空に40度の気温差ができると、積乱雲が発達する。
夕立や雷が来る前に小屋に着きたい。



隠居倉(いんきょぐら)。
もとは隠居倉岳と言ったらしい。
三斗小屋温泉は、隠居倉火山の温泉のみを使用している。



山道に咲くヤマアジサイ。
アジサイの原種だろう。



一足早く紅葉し始めている。
まだお盆も迎えていないのに、夏山は急激に季節を変えていく。

7306.9/5/2015
温泉三昧の那須山行...10



エゾリンドウ。
オヤマリンドウと似ているが、那須にはエゾリンドウが生えている。



濃い紫色が特徴。
こんな山奥でそこまでおとなにならなくてもいいのに。



向こうに三本槍岳を見ながら清水平まで戻る。
完全に水は枯れている。



10時45分に能美曽根に戻る。
刺すような日差しのもと、ランチにする。
トンボが二匹飛んでいた。



ランチは北海道のインスタントやきそば。
お湯を捨てないでスープにして食べるところがみそ。

7305.9/1/2015
温泉三昧の那須山行...9



頂上から福島方向を望む。
会津と呼ばれた地方への入り口にあたる。



頂上から那須地方を望む。
多くの観光客を集める施設がたくさんふもとには広がっている。



三本槍岳の頂上から朝日岳と茶臼岳を望む。
歩いてきた山が見えるのは、那須のおもしろいところだ。



360度の展望なので、どんな山が見えるのかを説明する地図があった。
かなり遠くの山まで見えるようだ。

7304.8/30/2015
温泉三昧の那須山行...8



9時6分。
三本槍岳へのルートはほとんど樹木で覆われていた。
まるで自然のトンネルを抜けるようだった。



9時25分。
三本槍岳に登頂した。
1917m。日本百名山だ。



江戸の昔から関東と東北をわける分水嶺だった。
この地域でひとは目指す方向に分かれて行ったそうだ。



古くから多くのひとたちがこの道を歩いた。
そう思うと、自分もそのひとりになれてちょっと嬉しくなる。



三本槍岳は那須連山の最高峰だ。
しかし、頂上部には何もない。

7303.8/29/2015
温泉三昧の那須山行...7



清水平は木道が不要なほど、枯れていた。



湿地帯を抜けると、いきなりハイマツの繁みに入る。



ハイマツに混ざって熊笹も茂る。
肌が露出した服装だと、歩きながら傷だらけになってしまうだろう。



8時35分に、北温泉への分岐に到達。
一休みする。
日差しは強く、虫が飛び回る。



北温泉への分岐を出発すると、いよいよ三本槍岳が目前に迫ってきた。

7302.8/28/2015
温泉三昧の那須山行...6



朝日岳から下山して、稜線に戻る。
ゆるやかな登りの頂が能見曽根(のうみそね)という分岐点だった。
隠居倉方面は、帰りに行く。
まずは清水平を目指す。



振り返るとさっき登頂した朝日岳と火山の茶臼岳がセットで並んでいた。



樹木が茂っていないのでアルペンルートのようだ。



清水平は雨季には湿地帯になる。
中央を木道が横切っていた。



能見曽根(のうみそね)を過ぎて、清水平への下り道。
8時31分に、今回の山行で目指す「三本槍岳」が見えてきた。
槍の字がつくが、頂上はなだらかな山だ。

7301.8/27/2015
温泉三昧の那須山行...5



7時31分。
那須連山の朝日岳に登頂した。
1896m。
日本百名山。
頂上でゆっくりしようと思ったが、想像以上にそこは狭かった。
岩がごろごろしていて、腰を落ち着けられるような場所もなかった。



栃木県の最北部にあたり、福島県の最南端に近い。
ここは関東から東北へ文化圏が変わる場所だ。



快晴なので、周囲が見渡せてとても気持ちが良かった。
こういう日は珍しい。



福島県側を背中にして記念撮影。
どこまでも空は青く高い。



朝日岳から見た茶臼岳。
西側斜面の噴気孔からは、いまも噴煙が上がっている。
手前の斜めの道が稜線にあたったところに峰の茶屋跡避難小屋がある。
そこでさっきおにぎりを食べた。
小屋から画面右下手前に剣が峰を巻いた朝日岳へのルートが見える。
自分が歩いてきたルートがこんなにはっきりと見えるコースは珍しい。

7300.8/26/2015
温泉三昧の那須山行...4



ホテルニューおおたかが用意してくれたおにぎりを朝飯にする。
ホイルにはなんとおかずが入っていて、感動した。



7時。
避難小屋から朝日岳へ向かう。
アルペンルートは大きな岩がごろごろしていた。



岩陰に花が咲く。



高山植物は苛酷な環境で子孫を残し続ける。
一年の多くを雪に埋もれ、せっかく開花しても大雨や大風の影響を受ける。
もちろんだれも肥料や草抜きはしない。



剣が峰のトラバースルートへ続く鎖場。
風が強いときは、この鎖が命を守る。
奥に見える最後部が朝日岳。