7299.8/25/2015
温泉三昧の那須山行...3
茶臼岳の北面ルートを峰の茶屋跡避難小屋へ向かう。
このルートはかなり早い段階からすべてが見渡せた。
そのため、目標までの距離感がつかめて歩きやすかった。
途中には高山植物が、夏を待っていたかのように花を咲かせていた。
茶臼岳の頂上付近には噴気孔がたくさんあった。
それぞれから白い噴気が上がっている。
6時26分。
茶臼岳を間近に見ながら肩の峰の茶屋跡避難小屋に到着。
小屋も道しるべもとても立派な造り。もしかすると御用邸が那須にあることが理由かもしれない。
周辺に樹木が茂っていないのは、茶臼岳が火山だということと、風の通り道という2つの理由からだ。
一般的には2500mを越えると森林は育たない。それ以上の風景を「アルペン」と呼ぶ。山歩きの醍醐味はこういうアルペンルートを歩くこと。空に近い地面のてっぺんを独占しているのだ。
小屋からこれから歩くルートが広がる。
手前が剣が峰、奥が朝日岳。
7298.8/24/2015
温泉三昧の那須山行...2
8月3日。
ホテルから車で5分。
茶臼岳へのロープウエイ駅を通り過ぎる。
峠の茶屋にある県営の大きな駐車場で日の出を迎えた。
朝日を浴びる朝日岳。
もっとも奥の一番高いところが頂上。
峠の茶屋にある県営第二駐車場から、勇姿が見えた。
登山道に入ってすぐ「登山指導所」がある。
大きな地図があって「デジタルカメラで撮影してください」と書いてあった。
救助などの要請のときに、自分の位置を確認するためのものだそうだ。
しばらく樹林帯を歩いていく。
午前6時。
樹林帯を抜けると、火山岩が露出するルートに入った。
ここは1600mぐらいの標高しかないのに、森林は見えない。
茶臼岳が火山だからなのかもしれない。周辺に硫黄の臭いが漂っていた。
茶臼岳はピークが二つある双耳峰だ。
いまも気象庁が常時火山活動を監視している。
7297.8/23/2015
温泉三昧の那須山行...1
8月2日。
この夏の第二弾は栃木県と福島県の境に広がる那須連山。
その懐に入った。
翌日に登る予定の朝日岳。
山頂の鋭利なかたちが目立った。
車で入れる最終地点には「峠の茶屋」がある。
県営の立派な駐車場があって、一休み。
目前に「朝日岳」が迫る。翌日の山行に備えて、登り口の下見をした。
お昼にピンポン玉サイズの雹が降り、周辺は濡れていた。
山を下りてきた人たちが茶屋で休憩していた。みんな全身がびっしょりだった。
前泊したのは、大丸(おおまる)にあるホテルニューおおたか。
夕飯なしで5400円。
かけ流しの温泉がある。
近くのコンビニで夕飯を仕入れた。
駐車場はホテル前の県営駐車場を使える。
翌朝が早かったので、朝食も不要と告げると「夜におにぎりを用意します」とのこと。
先に支払いは済ませて、部屋に鍵を置いていけばいいとのことだった。登山者の宿泊に慣れているのだろう。
7296.8/22/2015
足慣らしの表尾根...4
塔ノ岳に登頂したのは11時25分。
行者岳からの2.3キロを1時間41分で歩いた。時速1.36キロの速さ。
いまのわたしには十分な速度だろう。
丹沢の表尾根と大倉尾根が交わるピークが塔ノ岳。
1491m。
年間を通じて多くの登山者が目指す山だ。
わたしは大学の頃、丹沢が訓練の山だったので、塔ノ岳には何度も登った。
眺望が開けない大倉尾根は、ひたすらの上り坂なので「ばか尾根」とも呼ばれている。それに対して、表尾根は二の塔に上がってしまえば、ずっと眺めがいいので歩いていて楽しい。
比較的新しい地蔵が置いてあった。
これだけガスが広がると周囲の景色は見えなくなる。
本来ならば富士山や箱根の山並みを見ながらランチがとれる。
急に気温が下がるので、体温の低下に注意が必要だ。
11時20分に登頂したが、ガスが広がり、周囲は何も見えなくなった。
魚肉ソーセージとパンを頬張って30分後には下山を開始した。
(終わり)
7295.8/21/2015
足慣らしの表尾根...3
三の塔の頂上から表尾根を望む。
いま丹沢は台風や大雨による稜線の崩落が深刻になっている。
1600m以下の標高なので、本来は植生が豊かなのだが、根こそぎ地面が谷に落ちてしまうので、山はだがあちこちであらわになっている。
丹沢に降る雨は、この山塊に蓄えられて丹沢湖に注ぐ。
そこから神奈川県のひとたちの水道水へと使われていく。
山が保水の能力を持っているので、渇水期でも神奈川のひとたちは飲料水の心配をしなくてすむ。そのためには、地肌が露出しないように樹木が覆う山を守らなければならない。
9時44分に行者岳に到着した。
山頂部は広くないが、脱水予防に休憩をとる。
登り行程では、だいたい1キロを1時間と考える。つまり時速1キロ。
かなりゆっくりな歩きに思えるが、これをしゃかしゃかやってしまうと、からだが悲鳴をあげてしまう。
20代の若者で、年中、山で鍛えているひとならば別だが、趣味の範囲で山行を楽しむなら、登りは限りなく歩幅を狭くして、息が上がらないようにゆっくり歩くことが大切だ。
表尾根の崩落箇所は人工の橋がかけられている。こういうところでは、ひとがひとりずつ通ることがマナーだ。
10時40分。
新大日に到着した。
短パンは汗でびっしょりだった。曇ってきた。
7294.8/20/2015
足慣らしの表尾根...2
9時5分に三ノ塔(さんのとう)休憩所に到着した。
とても立派な無人の休憩所だった。避難小屋と同じ扱いだろう。
三ノ塔からは、これから歩く表尾根と丹沢山塊がとてもよく見えた。
中央奥の高い山が、今回のトップピークである塔ノ岳だ。
三ノ塔(さんのとう)休憩所。
屋根のアンテナは何の役目があるのだろうか。
三ノ塔からはいったんぐんと下ってから、登り稜線が始まることがわかる。
塩分がどんどん失われていくので、柿の種とピーナッツを歩きながら食べた。
9時22分。烏尾小屋に到達した。烏尾山は1136m。
むき出しの山頂は、視界が開けて、景色がいい。烏尾小屋のバックに、通過してきた三の塔避難小屋が見えた。
7293.8/19/2015
足慣らしの表尾根...1
7月26日。この夏の山歩き第一弾。3つの山歩きの最初は丹沢だった。いつもの大倉尾根は避けて、久しぶりにヤビツ峠から表尾根を歩くことにした。
大船を5時10分の東海道線下り始発に乗って、小田急線の秦野に着いた。そこから4500円のタクシー代を払ってヤビツ峠に着いたのは6時45分だった。秦野駅始発のバスは7時35分なので、それを待っていると登り始める時刻が遅くなってしまう。
ヤビツ峠の駐車場には夜のうちから来ていたのか、数台の車が駐車していた。せっかく早く来ているのに、まだ朝食中のひとたちもいた。
7時にヤビツ峠を出発して林道をしばらく歩くと、富士見橋に到着した。
トイレがあるので、ここで用を足す。山では市街地と違って気軽にトイレには行けないので、トイレがあるときはなるべく使用しておく。
富士見橋を7時30分に出発して、夏の朝日を浴びる表尾根へと向かう。
大倉尾根と違って木々の間から空や周辺の景色が見えるので、気持ちに余裕が生まれる。
富士見橋からひたすらの登り。息が荒くならないように、小幅で進む。それでもかぶっている帽子のひさしからは、ポタポタと汗が落ちる。
8時35分。最初のピークである二ノ塔(にのとう)に到着した。
天気は晴れ。風はなし。冷凍庫で凍らせてきたペットボトルの紅茶を取り出し、乾いた喉を潤した。
全身から汗が噴出した。
今回はコースが長かったので栄養補給は短時間に何度も行うようにした。
チーズパンを小分けにして、休憩のたびに口に入れた。
7292.8/18/2015
癒しの三条の湯...16
帰り道。
おしゃれな蕎麦屋「きり山」でランチ。
注文を受けてから生地をゆでるので時間はかかるが、新鮮でうまい。
窓からの景色もよかった。
新年度が始まって一ヶ月。
疲れがたまったからだを運んだ奥多摩は雲取の山中で、すっかり気分を取り戻す。
(完)
7291.8/17/2015
癒しの三条の湯...15
雨が降り、土にしみこみ、ミネラルを蓄えて、岩の間に湧きだす。
湧水が集まって、川になる。
山や森の役割である治水を、ひとがおびやかさないように。
一般車輌はここまでのゲート。
8時54分に通過した。
「お祭」という場所に到着した。
ここにはバス停があった。
大学のワンダーフォーゲル部に出会う。
いまも若者が入部していることを嬉しく思う。
奥多摩湖、鴨沢の集落。
雲取山への入山口だ。
水色の橋をはさんで、向こう側は山梨県。
こちら側は東京都。
7290.8/12/2015
癒しの三条の湯...14
奥多摩湖からの林道の終点。
車ではここまで来られるらしい。
林道の終点にはゲートが設けられている。
このゲートはだれが開閉するのだろう。
7時54分。
塩沢橋を通過した。
ここまで来ると、せせらぎは川になっていく。
冷たいきれいな水だ。
空は高く青い。
低い層の水蒸気が雲になっていく。