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7269.7/19/2015
厳冬の丹沢へ...5



雪は昼間は解けて、夜間に凍る。
だから、日々どんどん氷になっていく。



一見、さくっと踏み込めそうだが、実際にはひとの体重を支えるほどの氷の塊になっている。
立ち止まると一気に寒さがからだを包む。



金冷しから花立小屋へ向かう。
雪が音を吸い込むので、周辺には静寂が漂う。



雪原の向こうに富士山。
神奈川県のなかにこういう場所があるのだ。



雪原の向こうに鍋割山。
こんな日も名物の鍋焼きうどんを山小屋では出しているのだろうか。

7268.7/18/2015
厳冬の丹沢へ...4



もっとも奥が丹沢最高峰の蛭が岳。
手前が日本百名山の丹沢山。



富士山と愛宕山。
手前は鍋割山。



10:44。
秦野の町が朝を迎え始めた。



10:50。
下山を開始した。
太陽光が凍った道を溶かしていく。



丹沢は、一年を通して入山できる。
しかし厳冬期は装備をしっかりそろえて、計画に余裕のある山行にしないと遭難する。

7267.7/12/2015
厳冬の丹沢へ...3



富士山の白い雪は、ねこの肌のようだ。
手前の西丹沢の山々にも雪が積もっている。



表尾根の稜線にも雪が積もる。
その先の大山にも雪が積もる。



江ノ島から茅ケ崎、平塚の海岸線。
相模湾は静かだった。



伊豆大島が見える。
海の向こうに浮いているようだ。



この時期に入山するひとたちは、それなりに山の道具を持参している。
また、山の怖さも知っている。

7266.7/11/2015
厳冬の丹沢へ...2



9:40。
塔ノ岳1491m登頂。
頂上部は雪で覆われていた。



尊仏山荘。
食料を持たない登山者がここで昼食を食べていた。



雪質はさらさら。
気温は氷点下。



富士山が近い。
雪化粧が似合う山だ。



富士山から連なる南アルプスの絶景。
こういうところは夏に行くべきで、冬は遭難の危険が高い。

7265.7/7/2015
厳冬の丹沢へ...1



2月14日。
バレンタインデー。
厳冬の丹沢へ単独入山した。 夜明けの大倉。



渋沢駅からタクシーで入ったので、大倉バスロータリーは閑散としている。
車で来たひとだけが駐車場で登山の支度をしていた。
午前6時半。



7:11。
歩き始めて40分。
雑事場からの稜線に出た。



見晴らし茶屋が朝日を浴びる。
7:13。
いつかここに泊まってみたい。



9:19。
金冷しを過ぎて、塔ノ岳を望む。
すっかり銀世界。

7264.7/4/2015
紅葉の丹沢へ...8



緑から黄色への紅葉のグラデーション。
堀山の家を過ぎたあたり。



針葉樹が混ざってくると紅葉は日陰になっていく。
それでも秋の日差しが、紅葉を輝かせる。



先端は赤くなりつつある。
もみじの紅葉は、いまが盛り。



赤というよりも朱という感じの紅葉だ。

(完)

7263.7/4/2015
紅葉の丹沢へ...7



大倉尾根を下る。
花立小屋へ向かう木道。



富士山が見えるとどうしてこんなにスナップを撮影してしまうのだろう。
自分が入り込んでいない方が写真としての価値があるのかもしれない。



花立小屋。
11時51分到着。
夏にはかき氷がおいしいが、毛糸の帽子をかぶっているひとがいる季節には必要ない。



手前の右側が鍋割山の稜線。
富士山がその向こう側に隠れていく。



寒暖の差がそんなに激しくないのか、紅葉は黄色が中心になっている。
それでもこれだけ重なると、紅葉の日よけになって美しい。

7262.6/29/2015
紅葉の丹沢へ...6



風がない。
空には戦闘機もない。



歩いているときはこのスタイルでもいいのだが、立ち止まると寒気がしのびよる。
10時27分の日差しはまだ横から当たっている。



わたしの手ぬぐいには、東日本大震災で被災した東北の町、すべての紋章と名前が印刷されている。
悲しみと苦しみを祈りに変えて、登山を続ける。



11時17分。
鍋割山から塔の岳へ向かう稜線へ出発した。



金冷から、下る。
鍋割山よりも富士山が遠くなった。

7261.6/28/2015
紅葉の丹沢へ...5



鍋割山山頂。
富士山を横にして、小田原から伊豆半島方面を望む。



大磯から平塚への平地。
その向こうには相模湾が広がる。



左から、箱根、愛宕山、富士山、西丹沢を一望にする。
人工物が何もない景色はそれだけで絵になる。



葉が落ちた枝を通して、秋の空を見上げる。
どこまでも宇宙に続く空は澄み切っていた。



歩く荷物と書いて「歩荷(ぼっか)」と読む。
山小屋に食料や燃料を運ぶ超人たちだ。

7260.6/22/2015
紅葉の丹沢へ...4



2014年11月22日。
鍋割山から箱根を望む。
このときにはまさか半年後に大湧谷が噴火騒ぎに巻き込まれるとは思ってもいなかった。中央の白い噴煙が大湧谷。



全体的に噴煙は四方に散っている印象がある。
半年後に観察したときは空高く白い煙が伸びていた。



鍋割山山頂は広く、複数の登山者がゆっくりとくつろぐことができる。
とくに富士山を正面に見るサイドは人気が高い。



何枚も撮影したはずなのに、富士山はまた撮影してしまう。
登るのは飽きるが見るには飽きない。



富士山から目を右側に転じると、南アルプスの山並みが見えた。
はるか遠方だが、空気が澄んでいてとても間近に見えた。