7198.1/18/2015
憧れの八ヶ岳...29
阿弥陀岳にはふだんからあまり登山者がいないようだ。
そのため、登山道が急なわりには道が傷んでいなかった。
ひとが多く歩く山道はどうしても、踏み跡で傷みが大きくなる。
そういう劣化を感じなかった。
だからかもしれないが、可憐な高山植物がたくさん咲いていた。
遥か下方に行者小屋が見えた。
赤岳方面の雲が切れて、トイレ休憩をした赤岳天望荘が見えた。
花びらが葉っぱのように鋭い花も咲いていた。
14:40。
頂上でたっぷり休憩をして、下り始めた。
7197.1/17/2015
憧れの八ヶ岳...28
阿弥陀岳は、八ヶ岳の南端からちょっとずれたところに位置している。
阿弥陀岳の先には御小屋尾根が伸びていて、不動清水を経て、御小屋山へと続く。
御小屋山は2137mあり、この周辺から7年に一度、諏訪大社の御柱に使われるもみの木が切り出されている。
山頂周辺は、高山植物の宝庫だった。
阿弥陀岳に登っても、ふたたび八ヶ岳連峰に行くには、来た道を戻るしかない。
ハイマツが強風から身を守るように群生していた。
急な岩場を登ってきたので、今度は急な岩場を下りなければいけない。
鞍部に見える分岐点を左方向に下りていく。
赤岳が雲の向こうに姿を現そうとしていた。
7196.1/13/2015
憧れの八ヶ岳...27
13:50。
中岳から下り終えて、再びの登りに入った。
阿弥陀岳への登りは、登山道を歩くというよりも、岩肌に取り付いて、ロッククライミングをするような道だった。
そんな岩肌の花を撮影する余裕があったようだ。
14:14。
阿弥陀岳登頂。2805m。
ガスっていて、何も見えなかった。
頂上部はまるで、スタジオのように背景がなかった。
それでもミツバチが必死に蜜を集めてとんでいた。
7195.1/12/2015
憧れの八ヶ岳...26
行者小屋へ向かう文三郎尾根に別れを告げて、中岳方面を目指す。
行く手に、うっすらと山陰が見えてきた。
13:30。
赤岳を出発して1時間の下り。
中岳登頂。
ここにも黄色い高山植物が咲いていた。
中岳山頂から、これから向かう阿弥陀岳方面を望む。
いったんかなり下ってから、ふたたび急な登りが待っていた。
この花のファンになってしまった。
7194.1/11/2015
憧れの八ヶ岳...25
赤岳からの下りは一瞬道を間違えたかと思ってしまう。
いったんキレット方面へ下りながら、途中から阿弥陀岳側に曲がる。
その曲がり角がわかりにくい。
晴れていれば、阿弥陀岳を視認しながら歩けるのだろうが、ガスのなかでは方向感覚がものをいう。
キレットと中岳方面への分岐点に到達した。
下からの吹上がきつかった。
岩肌を進む。
視界はまったくなくなってしまった。
そんな中、こんなにきれいな小さな花たちが出迎えてくれた。
ほっと気持ちがあたたまる。
赤岳から中岳への稜線にもわずかながら、コマクサが咲いていた。
7193.1/10/2015
憧れの八ヶ岳...24
計画では景色を楽しみながら、赤岳の頂上でランチの予定だった。
しかし、風も雨も強い中、とてもコンロを炊く状況ではなかったので、頂上小屋に避難した。
休憩代金を払って食堂を使わせていただく。
室内でのコンロ使用は管理人の許可が必要になる。
まずは失ったカロリーを補給するためにチェダーチーズを口にした。
「自炊席」の札。
テーブルがコンロで傷ついたり、焦げたりしないように、大きな板が渡される。
その上でコンロを使用する。
百名山に登るときに持参する手ぬぐいで記念写真。
いつかすべての頂上に立ちたい。
しっかりおなかを満たして、暖もとった。
元気がみなぎり、午後の行程に出発する。
12:32だった。
7192.1/9/2015
憧れの八ヶ岳...23
赤岳は一見、双耳峰に見える。
北側から登って行くと、最初のピークが頂上小屋。
ここはとくに山頂の表示がないので、頂という扱いではないのだろう。
山頂小屋を過ぎて、15分ぐらい歩くと頂上に着く。
11:22。
南八ヶ岳主峰の赤岳に登頂した。
大学以来30年ぶりの登頂だった。
2899m。
頂上はとても狭いのだが、祠がたくさんあった。
頂上から頂上小屋方面を振り返る。
切り立った稜線がわかる。
右も左も、踏み外すと谷底に落ちていく。
7191.1/8/2015
憧れの八ヶ岳...22
10:39。
赤岳展望荘から、赤岳を目指す。
大学卒業以来、30年ぶりのお出迎えにしては、つれない天候だった。
赤岳への登りは、がれきのなかを斜めに刻まれたコースをたどっていく。
ときおり鎖が吊るされている。
ほぼ垂直に見える斜面は鎖をたどっていかないと登れない。
登り始めて30分。
いよいよ頂上が見えてきた。
7190.1/7/2015
憧れの八ヶ岳...21
10:28。
横岳を抜けて、地蔵の頭にたどり着く。
地蔵の頭は、行者小屋からの急峻な尾根道の到達点だ。
地蔵の頭から10分。
赤岳展望荘に到着した。
稜線なのに雨水をためた風呂のある山小屋だ。
このときは宿泊の予定はなかった。
トイレを使わせていただいた。
中央が宿泊棟。
右側が風呂とトイレの棟。
ずっと天気はよくならなかった。
これから、主峰の赤岳を目指すというのにこの見通しだ。