7149.10/13/2014
初夏の瑞牆(みずがき)山へ...7
山の楽しみ。
それはなんといっても食事。
今回はコールマンとプリムスの二機を持参した。
コンロが二機あるというのは短時間で調理が済むので時間短縮につながる。
頂上部から少し下った木陰でランチタイムにした。
まずはベーグルとコーヒーでくつろぐ。
ちくわ、キクラゲ、小ネギ、うどんのなかには生卵。
茅の舎の出汁。
二杯目には梅干しを入れた。
梅干し1つでスポーツドリンク500ml一本分のナトリウムが補えるそうだ。
7148.10/6/2014
初夏の瑞牆(みずがき)山へ...6
ことしは雨が予想されるときは、山行計画を中止している。
行くだけ行ってから判断するというのは危険だからだ。
だから山頂からの眺望は必然的にきれいになる。
こういう絶景を目にできることは、とても贅沢なことだ。
東方に金峰山の五丈岩が見えた。
筋にはまだ雪が見られる。
南牧村の方角には、白いマルチシートを張った高原野菜の畑が見える。
大地溝帯。
いわゆるフォッサマグナだ。
頂上は足がすくむほど、崖が切り立っている。
風が強いとこんなにぎりぎりまで行くのはとても危険だろう。
7147.10/6/2014
初夏の瑞牆(みずがき)山へ...5
瑞牆(みずがき)山頂上直下のゲレンデは、岩登りをするひとたちには有名なところらしい。
この日も、ふたりのロッククライマーが張りついていた。
左下に赤いヤッケを着たひとが登っている。
中腹で仲間が登ってくるのを待っているひとがいる。
5月31日だというのに、頂上付近にはまだ雪が凍って残っていた。
日陰はまだ夜には氷点下になるのだろう。
山梨県と長野県の境界。
瑞牆(みずがき)山山頂。
こういう好天は珍しい。
9時26分。
51歳の登頂。
北方には夏に行こうと思っている南八ヶ岳の勇姿が見えた。
西方にはいつか行きたい3000m級の峰が連なる南アルプス。
7146.10/5/2014
初夏の瑞牆(みずがき)山へ...4
昨年に続いて瑞牆(みずがき)山を選んだのは、今夏の八ヶ岳を念頭においていたからだ。
八ヶ岳の稜線には、多くの鎖場や階段がある。
その練習のために、瑞牆(みずがき)山を選んだ。
下るひとと登るひとが交差したときは、山では登りが優先する。
またこういう斜面では、上にいるひとが小石を落とさないように気をつける。
シャクナゲのつぼみがふくらんでいた。
赤いシャクナゲが開花していた。
8時50分。
休憩。二本目は1時間ちょっと歩いた。
頂上近くを示す岩登りのゲレンデが見えてきた。
7145.9/28/2014
初夏の瑞牆(みずがき)山へ...3
二本目に入る。
木々の間から、奇岩が見え始める。
瑞牆(みずがき)山周辺は、大地溝帯と呼ばれ、プレートとプレートが地下で重なったり、ぶつかったりしている。
そのため活断層があちらこちらに見られる。
奇岩は長い年月をかけて、地下の深くから地表に練り出されたものだろう。
二本目はやや下り。
いったん天鳥川まで下る。
水流が少ないからいいが、嵐の後は渡渉できないので、あきらめて戻るしかない。
こういうところで無理をすると、遭難してしまう。
8時4分。
天鳥川を渡渉して、いよいよ山頂への急な登りが始まる。
どうしてこんな巨岩があるのだろう。
しかも真ん中からぱっくりと割れている。
7144.9/27/2014
初夏の瑞牆(みずがき)山へ...2
最初の一本。
山では、歩き始めてから次の休憩までを何本と数える。
だいたい50分歩いて10分休憩のペースが望ましいと言われている。
動き始めの一本は、体温を上げて筋肉をほぐす理由から40分ぐらいで休憩がいい。
7時35分。
富士見平小屋で休憩。
歩き始めてから39分が経過していた。
順調な歩き出し。
朝日が強く照りつける。
こうなると日焼け止めが必要。
テント泊の登山者が見られた。
空は青く気持ちがいい。
こんな好天は珍しい。
7143.9/23/2014
初夏の瑞牆(みずがき)山へ...1
5月31日。
30日の真夜中に鎌倉を出発した。
まだ圏央道が開通していなかったので、八王子経由の長旅だった。
6時37分。
瑞牆(みずがき)山荘の駐車場はほぼ満車だった。
瑞牆(みずがき)山は、山梨県と長野県の境にあるので、秩父の山と違ってかなり遠い印象がある。
瑞牆(みずがき)山荘横のトイレを使う。
使用後は100円の浄化協力金を支払う。
汚れたティッシュは持ち歩く。
登山道入口。
空気が乾いていて気持ちがいい。
山荘前のツツジがきれいだった。
歩き始めたのは6時56分。
7142.9/15/2014
トロムソー...10
さすが、大先生。
トロムソー。わかったね。
ノルウェーだよ。
え、インドなんか言ったっけ?
JTBで旅行チケットを買いに行ったら、トロムソーを知らないんだよ。
あのひとたちは、旅行のプロフェッショナルでしょ。なんで知らないの。
不思議だね。
だから「インド北部の小さな村で、インドの最北端の大学があります。そこに娘が行くので飛行機のチケットをください」って頼んだ。
ふつう、おかしいと思うでしょ。
インドの北部って、戦争をしているような危ないところだよ。それかネパールのように土地が高いところ。そんなところに大学があるわけがない。
ノルウェーのトロムソー大学。
娘が言うには、人権問題とか、女性問題とか、世界でとても先端の研究をしているらしい。
そこで、研究をしたいんだって。
それに、マリンスポーツが盛んで、それもお気に入りみたい。
お金、かかるよね。
でも、何とかアルバイトをして稼いでいるから、足りない分はシンが出すよ。
トロムソー。
どう、先生、シンといっしょに行ってみないか。
やだ。そう。確かに、飛行機がどんどん落ちるからね。
じゃぁ、前に行った石油のタンカーはどう?
ほら、シンの知り合いがタンカーの船長をしているって言ったでしょ。
船長室って、2つあるから、1つを貸してくれるって。飛行機よりは時間がかかるけど、海の旅もいいよ。港から出られないけどね。
じゃ、ちょっとプールへ行ってきます。
(おわり)
7141.9/14/2014
トロムソー...9
娘が、早稲田大学に入ったんだよ。
3年前。
入学式に奥方と行ったら、会場のまわりにたくさんのひと。
4列に並んでくださいって、係のひとが言うんだけど、幅が狭くて、4列になれない。そんなの無理だって、そのひとをにらんだら、逃げちゃった。
早稲田の入学式。
変だったね。
人数が多すぎて、インドと同じ、終わったら「はい、どんどん出てください。次のひとが入ります」。外でたくさん待っていたよ。
式の途中も変だった。
学長が挨拶をするんだ。なぜ?しゃべるプロフェッショナルではないでしょ。
偉そうなことばかり。
どうしてゲストスピーチャーを呼ばないんだろう。
まぁ、そのなかで「みなさん、これからは早稲田村のメンバーです。きょうから友だちを作っていきましょう」って言ったんだ。
だから、外に出てから、娘と同じように入学したひとをつかまえて「あんた何人友だちを作ったか」って聞き回ったの。
だって、そうでしょ。学長大先生がわざわざ出てきて、頼んでいるんだから。
そうしたら、みんな黙って、どこかへ消えちゃった。
あれじゃ、友だちできないね。
娘は、シンから遠く離れたところで奥方といっしょにいたよ。
そうそう、大先生なら知っているかな?
トロムソー。
知らないの?
インドの北方の地方。一番北の方。ネパールとの近く。
ちょっと、大先生、調べてみてよ。
今度、そこに娘が行くの。まだ学生だけど、休学して行くんだって。
7140.9/9/2014
トロムソー...8
や、きょうは一番乗りだと思っていたのに、大先生が先だったか。
で、どうよ。テレビ、見た?
5秒ぐらい映っていたよ。
娘が、お父さんはしゃべらないでねっていうから、黙っていた。うーん、本当。シン、しゃべらないこともできるよ。
テレビの力ってすごいね。
次の日から、近所のひとがお店に買いに来たよ。ずっと気になっていたんだって。だったら、テレビと関係なく、来ればいいのに。言わなかったよ、そういうことは。
そう、せがれはいま女川カレー頑張ってる。
東北に行って、稗や粟を使った料理ができないかを、農家のひとたちと相談している。
せがれも、シンが出ていくと、何もしゃべらないでくれって言う。すぐ、偉いひととシンはケンカしちゃうからね。
そう、こどもたち、しっかりしているね。
シンより、ずっとしっかりしているよ。
長崎の事件、知っているか?
あー、なんであんな事件、起こるんだろう。そうなの、そのこどもにはメンタリティの問題があったかもしれないの。
シンが8年生のとき、日本で言えば中学校2年生のとき、いまでも覚えてる。となりにグラディという女の子が座っていた。日本と違ってインドは椅子はベンチだから、一つの椅子に二人で座る。机もつながっている。
そのときシンは14歳ぐらい、でもグラディは19歳。5歳も年上。いつも自分の爪をいじくっていた。インドでは試験に合格しないとずっと同じ学年だから、卒業できない。
グラディは勉強できたけど、卒業して仕事をしたくなかったみたい。だから、わざと試験に落ちて、ずっと8年生を続けていた。
シンが行ったのは6:30から11:30の学校。同じ学校でも、次の生徒は午後だった。その次は夕方から夜だった。一つの学校を3回使っていたよ。生徒が5000人ぐらいいたからね。
学校が少ない?こどもが多い?
両方だろうね。