top .. today .. index
過去のウエイ

6979.9/7/2013
尾瀬山行(1)...1

 山歩きの楽しみの一つに縦走がある。
 縦走するためには、数日間の余裕ある日程が必要になる。
 大学時代のワンダーフォーゲル部では、一回の縦走で20日間近くも山に入ることができた。
 社会人になってからは、そんな時間の余裕があるわけがなく、長らく縦走から遠ざかっていた。
 縦走とは、山域に入って、数日間をかけて、複数の山頂を踏破することだ。山は「座」と数える。縦走をすると、複数の座を歩き抜き、異なる景色や植生に出会うことができる。

 2013年8月。
 たった3日間だが、縦走とハイキングを組み合わせた山行を計画した。
 標高1400m前後の尾瀬ヶ原と標高1600m前後の尾瀬沼をぐるっと回りながら、東北地方最高峰の燧ヶ岳登頂を目指す。

 8月5日。時計の針がちょうど午前0時になったとき、鎌倉を車で出発した。
 天気は雨だった。



 夏の尾瀬は、マイカーの乗り入れが規制されている。
 大事な自然を守るためでもあり、駐車場の台数に限りがあるためでもある。
 そのため尾瀬戸倉口に多くの台数が停められる駐車場がる。そこからバスやタクシーで登山口まで入る。
 しかし、午前4時頃、尾瀬戸倉口に到着すると「車で入れます」の看板。まだ、登山口の駐車場に空きの台数があるということだ。
 午前5時頃に、登山口である鳩待峠(はとまちとうげ)駐車場に到着。
 1時間の仮眠をして、起きると、まだ空には雲がかかっていた。
 ここは一日の駐車料金が2500円。二日目以降は1000円。わたしは3日間駐車するので、4500円を払った。





 鳩待峠休憩所とトイレ。
 尾瀬は水が豊富で、トイレが清潔だった。トイレの維持と管理のために、募金箱があり、通常は一回につき100円を投入する。ウエストポーチなどに小銭を用意しておくと、いちいち財布を出さなくて済む。
 ここでは使用後のトイレットペーパーは専用の汚物入れに入れればよかった。多くの山では、尿と便以外は持ち帰りが原則なので、ちょっと助かった。

6978.9/3/2013
瑞牆(みずがき)山山行...15

 13:32。富士見平小屋に到着した。

 小屋にはテントサイトがあった。多くのテントが張ってある。この時間は山に入って、もう少ししたら戻ってくるのだろう。虫や鳥の声を聞きながらのテント山行は、荷物が多い。大学時代はいつもテント生活だった。


 ブナや白樺の林を抜けて、夏の日差しが降り注ぐ。


 緑のブナの葉を通して、空を見上げた。


 帰りは「増富の湯」に寄って疲れをいやした。

(瑞牆(みずがき)山山行・了)

6977.9/1/2013
瑞牆(みずがき)山山行...14

 登りと同じ道を下る。

 樹木の間から奇岩がのぞく。


 桃岩。かつての大噴火の名残なのだろうか。真ん中からぱっくり割れている。


 間伐は行っている様子だった。しかし、それを町場に下ろしてはいない。そのまま放置されていた。

6976.8/31/2013
瑞牆(みずがき)山山行...13

 11:45。下山を開始した。

 頂上のすぐ近くに咲いていたハクサンシャクナゲ。山の本には瑞牆山には赤いアズマシャクナゲが生息していると書いてあった。そのシャクナゲはすでに枯れていた。


 ハクサンシャクナゲの近影。


 植物のたくましさを痛感する。岩のすきまからどんどん樹木が空を目指していた。

6975.8/30/2013
瑞牆(みずがき)山山行...12

 そろそろ下山しようかと思っていたけど、急に視界が開けてきたので、あわててシャッターを切る。

 もっと晴れれば西側には八ヶ岳が広がる。


 八ヶ岳がそびえているだろう西側を背にして記念撮影。


 金峰山を背にして記念撮影。画面右側は数百メートルの絶壁。

6974.8/29/2013
瑞牆(みずがき)山山行...11

 頂上を覆っていたガス(低層の雲)が少しずつ薄れて、高層の白い雲と青空が見えてきた。

 金峰山と甲武信岳が東側に見えてきた。


 頂上手前の奇岩も、その姿をはっきりと見せてくれた。それにしても2000mの高地に、どうしてこんなかたちの岩が出現したのだろう。


 寝転ばないと、とてもその先を見る勇気がわかない。

6973.8/28/2013
瑞牆(みずがき)山山行...10

 瑞牆山頂上で昼食をとった。

 少しずつガスが晴れて、登ってきた登山道が見えてきた。


 頂上は気温が低く、晴れていても、長袖は必需品。


 岩石がごろごろしている頂上なので、登山者は登頂しても落ち着いていられない。

6972.8/27/2013
瑞牆(みずがき)山山行...9

 登頂するといつもそこに長くとどまっていたくなってしまう。
 苦しい思いをして登ってきたのだから、すぐに下りてしまうのはもったいないのだ。
 しかし、頂上で長居をすると、結果的に下山に時間がかかり、天候の急変に遭遇してしまう。日本の山は午後から天候が変わることが多い。だから、頂上では短い時間で昼食をして、記憶を記念にするためにわたしはカメラを手にして撮影を繰り返す。


 ハクサンシャクナゲ。いつもならばもう季節は終わっているそうだが、頂上にひっそりと最後の花が残っていた。


 頂上から直下を見下ろす。ガスが峰を渡っていく。


 頂上とほぼ同じ高さにある奇岩。危険性からかひとが上がれるのは手前側だけになっている。

6971.8/26/2013
瑞牆(みずがき)山山行...8

 瑞牆山山頂は、天候がよければ金峰山、甲武信岳が近くに見える。反対側には八ヶ岳が連なる。

 まったく周囲が見えないほどのガスが頂上を覆っていた。 


 頂上を覆いつくす大きな岩。その向こう側は一気に数百メートルの谷が控えている。


 新しく買ったイワタニのプリムスコンロを使ってダージリンを沸かす。

6970.8/24/2013
瑞牆(みずがき)山山行...7

 天鳥川から登り続けて1時間が経過した。

 10:01。頂上直下に近づいてきた。奇岩が聳え立つ。冷たいガスが漂ってきた。


 ガスが風に吹かれて、奇岩が姿を現した。


 10:29。瑞牆山登頂。2230m。