6959.8/13/2013
明神ヶ岳山行2...2
登山道からいきなり急峻な登りを経る。
二つの林道を横切って、見晴小屋へたどり着く。
小屋は無人で朽ちている。
7:37
見晴らし小屋からの風景。
眼下には秦野の町並みとそれを包み込む丹沢の山並み。
見晴らし小屋を出発してしばらくすると太陽が顔を出す。
草が茂り、フジアザミが咲き誇る。
フジアザミで蜜を吸う蝶。
もしかするとレッドリストの国蝶であるオオムラサキかもしれない。
6958.8/8/2013
明神ヶ岳山行2...1
6月1日。
明神ヶ岳から宮城野へ下るコースを歩いた。
前回の明星ヶ岳から塔ノ沢へ下るコースは距離が長かったので、もう少し登頂後の短いコースを歩こうと思った。
静寂が漂う大雄山最乗寺境内。
大きな時計が午前7時10分を示している。
最乗寺本堂。
登山道入り口にある赤い下駄。
天狗信仰が根強い大雄山。天狗が履いたという下駄が登山道の目印になっている。
6957.8/4/2013
これからの3年で...3
自民党ははっきりと原子力発電所の再稼働を参議院選挙前に確約していた。
その自民党が勝った。
有権者は、原子力発電所の再稼働を支持した。
しかし、有権者の半分が投票しなかったことを考えると、自民党へ投票したひとが、有権者の一部であるという事実に惑わされてはいけない。
有権者の一部といっても、全体の3人に1人ぐらいのひとたちは、原発再稼働に反対しないひとたちなのだろう。
では残りの3人に2人は反対なのかどうかはわからない。
原発は多くのひとびとに仕事を与え、大会社に莫大な利益をもたらしてきた。
安倍首相は「安価で安定した電力」という表現で、原発を称えている。この表現は、間違っていないが、危険性について触れていない。
もしも、3月11日のような大津波が今後原発を襲い、ふたたび原子炉の溶解が起こったら、当時の菅首相と同じ立場に安倍首相がなるという自覚があるのだろうか。
暴走した核燃料は、まるで手がつけられなくなる。
そのことをいまも福島第一原発は警告として発し続けているというのに。
1年後には、複数の原発へ再稼働の認可が下りる。
原発が立地している地元では、住民を二分した大闘争が始まる。それは家族や親戚、友人や知人を分断した闘いになるだろう。純粋に考え方の違いではなく、多くの利権がからんだどろどろの闘いだ。
選挙と関係なく、基幹産業の多くは優秀な技術者の解雇によって、バブル崩壊以降の不景気を乗り越えてきた。当時、解雇された技術者の多くが生活と待遇、高給を約束されてアジアの国々へ渡った。
これからの3年間で、日本の経済を支える大企業は、そのつけを払うことになるだろう。日本銀行がどんなにお札を印刷しても、その価値は下がり続け、物価は天井知らずに上がり続ける。猛烈なインフレーションが現実のものになる。給料が2倍になっても、物価が3倍になっていたら、わたしたちの生活は困窮をきわめるのだ。
それも3年以内に始まる。
6956.8/3/2013
これからの3年で...2
2012年12月の衆議院選挙は選挙区によって無効判決が出されている。
しかし、国会は再選挙をしない。
三権は独立していると言いながら、裁判所の判断を国会が無視しているのだ。
今回の参議院選挙は、全国すべての選挙区で憲法判断を求める訴えが裁判所に出された。
憲法に違反している選挙を、有権者は実効あるものとして受け入れている。
正当な選挙さえボイコットしてしまう外国の例を思うとき、日本人の政治意識の低さを痛感してしまう。
仮に衆議院選挙が次回の参議院選挙が行われる3年後まで実施されなかったとき、現在の自民党政権は、いよいよ自分たちがやりたかった政策を実行に移すだろう。
それはこれからの3年以内に確実に実施される。それ以降は、実現できる保障がないからだ。
確実に憲法がいじられるだろう。
まず憲法を変えやすくする。そして、天皇の位置づけを格上げ、集会を制約、軍隊の設立を実現する。これらは戦前の「大日本帝国憲法」への回帰だ。
天皇の格上げによって、公教育の現場はこれまで以上に「国家に忠誠を尽くす国民の育成」を強制される。
優秀な兵士や国家主義的な若者の台頭は、反体制的な勢力を駆逐し、革新勢力の結集を疎外することに役立つ。政府を批判する集会は、政府を支持するひとたちの圧力によってつぶすことが可能になる。
そして徴兵制を可能にする国軍が創設されれば、安定的に戦場で最前線に立つ兵士が供給できるようになる。つまり戦争が可能になる。中国や韓国、ロシアや台湾と領土や領海をめぐる紛争が尽きない。ここに最先端の兵器と兵力を惜しみなく注ぎ、武力の優位を示すことができる。
これら一連の流れが結集するのに3年が長いか短いかはわからない。ただし、これが実現したとき、巨大な軍事産業が政府と一体となって、ひとびとの税金を食い物にする社会が誕生する。お隣の朝鮮半島を想像してみよう。
6955.8/2/2013
これからの3年で...1
2013年7月21日の参議院選挙が終わった。
2012年12月の衆議院選挙で、再び政権政党に返り咲いた自民党と公明党は、今回の参議院選挙を「ねじれ国会の解消」というコピーで押し切った。
衆議院では多数を占めていても、参議院では民主党らが多数を占めていた。衆議院で可決した法案が、参議院では否決される。憲法上の規定で、たとえ参議院で否決されても、衆議院の議決が優先されるので、一定の時間を経て法案は成立する。しかし、参議院の否決を経ると、法案の成立まで時間がかかってしまう。
また、いつも衆議院では可決しても参議院では否決されるということを繰り返していると、法案の信憑性が疑われる。いくら形式的な参議院とはいえ、有権者によって選ばれた国会議員の選択だ。そのひとたちは反対するには、それなりの不備や強制的なやり方が与党にあるのではないかというマイナスイメージをうむ。
だから、与党は、参議院でも安定過半数の獲得をねらっていたのだ。
それにしても「ねじれ国会の解消」。
自民党や公明党の議員にすれば、その通りだろう。
しかし、野党議員にすれば、ねじれているからこそのブレーキだったはずだ。解消されては困るはずの参議院与党だったのだ。
新聞やテレビなどのメディアは、与党のコピーである「ねじれ国会の解消」という表現を、まるで選挙の争点のように報道した。
これは争点ではない。結果論だ。
争点とは、経済政策や原発問題、財政の破綻など、ひとびとの生活に結びつく諸問題があげられなければいけない。それらがまったく比較検討されることのない選挙だった。
今回当選したひとたちは6年間も参議院議員を続ける。衆議院のような突然の解散はない。そして、3年後に今回改選しなかった参議院議員の選挙が行われる。
なぜ、メディアは与党に有利なコピーを垂れ流したのだろうか。
婚約を解消する、契約を解消するなど、解消という言葉には「大きな問題が発生して、それまでの状態を白紙に戻す」という印象を相手に与える。あたかも衆議院と参議院で、与党勢力が逆転していることが「大きな問題」とメディア各社が感じていたのか。たとえそうだったとしても、その問題性をひとびとにわかりやすく伝えなければ、視聴者や有権者は疑問をはさむことができない。従順に「ねじれはいけないもんなぁ」と受け入れてしまうのだ。
6954.8/1/2013
低線量被爆...2
裁判所は低線量被爆の事実を認定した。
にもかかわらず、いますぐに問題があるわけではないから、疎開の必要はないと結論づけた。
いつか問題が発生してからでは遅いのだ。だから、いまのうちに先手を打つべきとの訴訟だった。
福島県内のこどもたちに見られる甲状腺癌の発生率は、他の地域よりもはるかに高くなっている。この事実だけでも、十分に低線量被爆の影響がすでに出始めていることを証明している。
2013年夏の参議院選挙で、自民党は原発の早期再開を公約に入れている。
「安価で安定的な電力の供給こそが、ひとびとの暮らしを豊かにする」
原発は事故がなければ、安価だという。
それは真っ赤な嘘だ。
日本では、原発から出る放射線を含んだ多くの廃棄物を最終的にどうするかが決まっていない。ゴミ捨て場を決めないで、ゴミを出す政策を続けてきたのだ。そして、このゴミは多くの生き物の遺伝子を壊してしまう恐ろしい毒を放射し続ける。
このゴミの維持管理と最終処分には、膨大な費用がかかる。これが電気料金に上乗せされるのは目に見えている。
また、今回の地震と津波による核燃料の溶解という最悪の事態を受けた福島第一原子力発電所の廃炉へ向けて、ものすごく長い時間と費用を消費者や国が負担し続けなければならないことを、忘れてはいないか。
なぜ、こんなに危険な発電所を再開したいのか。
これで生活が成り立っているひとたちが既得権益を手放さないからだ。
また、原発を中心とした原子力にかかわる政界・財界・学界の「ムラ」がとても強固で、反対勢力を排除することをいとわないのだ。
つまり、原発は多くの金を生み、その金に群がるひとたちから、多くの金が政治家に流れる仕組みができあがっているのだ。
国の政策に反対する勢力を、日本の公安はすべて左派と決めつけているらしい。
国の政策はいつでも正しいとは限らない。
なのに、公安関係者は、左派は不要とばかりに排除する。
そういうわかりやすい構図の中に、原発問題が組み込まれていることが、日本社会の不幸だ。
いまも故郷を追われて、仕事も生活も家族も失った多くのひとたちは、公安が決めつける左派なのか。
国は東京電力のやってきたことを信じて原発を受け入れ、町の基幹産業にまで育て上げた地域のひとたちは、裏切られた思いが大きいはずだ。だから、体制と反権力の闘いに組み込んではいけない。
6953.7/30/2013
低線量被爆...1
福島第一原子力発電所の所長として事故当時、被爆の最前線にいた方が食道癌で亡くなった。58才だった。東京電力は食道癌と原発事故の因果関係を否定している。
責任を追及されたくないのだろう。
2013年7月、福島第一原子力発電所の井戸水から高濃度の放射線が検出された。
井戸水が汚染されているということは、付近の地下水全体が汚染されていると素人でもわかる。しかし、東京電力は核燃料が溶けてしまった発電機との関係を認めていない。
「どこから汚染水が井戸に流れ込んだかを検証する」
いまさら、何を言っているのだ。
いまでも原発周辺の自治体住民には帰還の許可は出ていない。
故郷を強制的に追われた多くのひとたちは、いまも不自由な暮らしを続けている。
なかにはふたたび故郷の土を踏むことなく、他界したひともいるだろう。
制限が与えられている区域外でも、自主的に他地域に避難しているひとたちもいる。この自主避難は、まったく補助の対象外だそうだ。
制限区域の外側では、毎日、低線量の放射線が検出されている。
低線量といっても、国の安全基準を超える放射線量だ。
なのに、なぜ「低い」のか。
それは、事故後に勝手に国が基準は変えないけど、いますぐに健康に被害を及ぼすわけではない値を高く設定してしまった。
低線量被爆は、こどもたちに確実に悪い影響を与える。
いますぐに健康に被害が出なくても、こどもたちには長い人生の時間が残されている。いつか影響が出るかもしれない状況を甘受せよと言われても、困るだろう。
福島県郡山市の小学校や中学校に通うこどもと保護者が裁判を起こした。
郡山市を相手にして、放射線量の少ない地域への「集団疎開」を求めたのだ。
2013年4月24日。仙台高等裁判所は訴えを退けた。
郡山市の小中学校の14人と保護者らは2011年6月、国際放射線防護委員会(ICRP)が平時の線量限度として示す年間1ミリシーベルトを超えて被ばくする危険性があるとして、低線量地域での教育を求めて仮処分を申請。
地裁郡山支部は同年12月に却下し、14人のうち10人が仙台高裁に異議を申し立てていた。
高裁は決定で、「低線量被ばくによって児童生徒の健康について由々しい事態の進行が懸念される」と指摘した一方で、「現在直ちに悪影響を及ぼす証拠はない」とし、仮処分の必要性を否定した。
6952.7/29/2013
明神ヶ岳山行...9
下山途中で、これも天然のつつじを発見。
大木に赤い花が満開だった。
箱根登山鉄道。塔ノ沢駅。
旧式の登山電車に乗車。
箱根湯本に出て、小田原へ。
東海道線で大船に戻った。
(明神ヶ岳山行・完了)
6951.7/25/2013
明神ヶ岳山行...8
絶景と美味を堪能し、12:06に下山を開始した。
なんと頂上に2時間も滞在した。
明神ヶ岳から明星ヶ岳に向かう稜線。
木々のトンネルが日差しを避けて嬉しい。
12:46。
宮城野への分岐点。
途中、天然の藤を発見。大きな木に寄生して、大きな藤の花を咲かせていた。
13:25。明星ヶ岳に到着した。
登頂というほどのピークがなかった。
6950.7/24/2013
明神ヶ岳山行...7
山の楽しみの一つに食事がある。
とくに持参した材料で作る食事は、どんなものでもおいしく感じる。
アウトドアなどというしゃれたものではない。
リュックに詰めて運ばなければいけないので、ゴミの出ない工夫も必要だ。
人参、キャベツ、エリンギなどを刻んで保冷剤とともに運んでいた。
辛みそのインスタントラーメンに入れて食べた。
ごぼうや鶏肉を前夜のうちに味付けしておき、水に浸して水切りをした白米とともに炊き込みご飯にした。
ほかの登山者の多くは、おにぎりやカップめんを持参する。
それが簡易だし、時間短縮にもなる。
しかし、急がない山行では、ちょっとぜいたくなランチタイムがあってもいい。