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原発事故に関するこれまでの情報
2011/4/4 save
下請け協力会社の悲哀
東京新聞
2011/03/26
「なぜちゃんと安全を確認しない」「『死にに行け』と言うのと同じだ」。作業員三人が被ばくした福島第一原発3号機の復旧工事。原発で働く下請け作業員からは東京電力のずさんな安全管理を批判する一方、「上から言われればやむを得ない」とあきらめる悲哀も口にした。
「東電が『大丈夫』と言ったんだろう」
1号機で配管の下請け工事をしていた男性(37)は怒りを隠さない。高濃度の放射能に汚染された水が床に広がる作業現場。被ばくした三人のうち、長靴をはいていない二人が、足に水がつかって、被ばくした。
男性は元請け企業の担当者から「いずれ復旧工事があるから、準備しておくように」と言われたが「こんなんじゃ、いくら金を積まれてもやりたくない」と憤る。
震災当時、5号機の原子炉建屋近くにいた男性作業員(62)は「まさか事前の現場チェックをしていなかったなんて」と驚く。
「マル特」と呼ばれ、放射線レベルが高い原子炉格納容器近くで作業をすることもあったが、フィルター付きのマスク、防護服などを必ず着用。「暑いし、大変だったが、それだけ東電は放射線管理をしっかりやっていたはず」と言う。別の配管工事の男性(51)は「未曽有の事故で情報が混乱したため、注意が足らなかったのではないか」と推測する。
被ばくした三人のうち、一人は作業を請け負った関電工の下請け社員。電力会社を頂点とする原発ピラミッドでは、さらに底辺にいる下請けが危険な仕事を任されるとの見方は根強い。彼らは「原発ジプシー」と呼ばれ、定期検査ごとに全国各地の原発を渡り歩く。
その一人で、二十五年近く働いた男性(74)は「原子炉内のように放射線量が多いところでは、線量計を外して仕事をした。上に『できません』と言いたくないから」と話す。「危険な目には何度もあったけれど、けががばれたら仕事が回らなくなる」とも。
「原発から仕事をもらって恩がある」と話すのは福島第一原発で塗装業者として働く地元、福島県双葉町の男性(61)。「みんな覚悟ができている。そうじゃないと生活できない」と、被ばくの不安を打ち消すようにきっぱりと語った。
韓国からの原発支援を拒絶した日本に、同国から不満の声
サーチナニュース
2011/04/02 13:50
福島第1原発の事故発生から韓国が数回にわたって原子力専門家の派遣による事故解決支援を日本側に提案していたが、日本がこれを拒否したことで韓国の反発を招いているという。環球時報が報じた。
記事によると、韓国の8地域でキセノン、ヨウ素、セシウムなどの放射性物質が確認され、福島原発から漏えいした放射性物質が韓国まで到達していることが確認された。健康には害がない程度であるものの、韓国で開催される国際イベントへの参加を取り消す海外機関も出ているという。
韓国側は、地理的に日本に近い韓国がすでに危険地域と認識されているなかで、日本が韓国の原子力専門家の支援を拒絶したことは責任に欠ける行為だ主張。日本がフランスやアメリカの支援を受け入れることを決定した一方で、韓国の支援を拒んだことに対して不満の声が高まっている。
韓国外交部の関係者は、「日本は韓国の専門家が役に立たないと考えているかもしれないが、韓国はすでに日本の原発の影響を受けている可能性が大きい。十分な情報を提供するのは隣国としての責任だ」と主張している。(編集担当:畠山栄)
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