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屋外活動の危険度
普通の人の屋外活動についても、まったくこれと同じです。
(東京、千葉、神奈川、埼玉あたりについてです)
東京都の健康安全研究センター(新宿区百人町)の数値が、推定の基準として適切と思われるため、ここの1時間ごとの空間線量データから積算しました。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/index.html
3月15日から4月2日まで19日間の積算放射線量は、約45μシーベルトでした。
そのうち自然放射線量は20μシーベルト(推定)であり、原発由来の放射線は約25μシーベルトです。
自然放射線が年間400μシーベルト、国の安全基準(一般人)が年間1000μ(=1ミリ)シーベルトですので、これまでのところ東京およびその近郊で、屋外で活動することによる危険はないと推定します。
なお、現在(4月3日)、食品を通じた内部被曝は注意すべき状況です。
(線量増加の経緯)
3月15日―16日に風による飛来物が通り過ぎていった影響があります。高いピークが出ますが、すぐに数時間後に平常値近くに戻っています。この飛来物に由来する線量が積算して約3μシーベルトです。
3月20日ー23日に雨が降りました。この雨と共に降下した放射性物質の地面からの放射によって、それ以後は継続的に線量が高くなっています。降下した放射性物質による線量の積算は、21日―4月日(13日間)で約22μシーベルトです。
(場所による違い)
これまでの外部線量は、雨と共に降下した放射性物質によるものが約9割です。そのため、地面の状況によって、線量は大きく異なるはずです。地面がコンクリートなどのため流れてしまったところは少なく、土にしみ込んだところは降下物がそのまま、周囲からの水が集まって溜まったところは多くなります。
東京都健康安全研究センターのデータは、降下物がそのまま地面に滞留している(おそらく土の上)と思われるデータなので、このデータを元に、環境に合わせて増減することができます。
場所によってたまり水になって、その後乾いたようなところでは、放射性物質が集まっていますので、念のため遊ぶことは避けたほうがいいです。(通り過ぎるくらいは気にしなくていい。危険なのは4月いっぱい程度まで)
屋内での線量は、屋外よりかなり小さいです。(数値を推定できません)
(今後の見通し)
現在(4月3日)の線量は、今後も減り続けますが、1ヶ月くらいするとあまり減らなくなります。年間量を見通すには、4月下旬ごろになったらデータを参照し、そのデータに単純に日数を掛け算すれば予測ができます。
現在の線量の中心となっているヨウ素131は半減期が約8日と短いため、4月30日には、降下時の2%程度に減少しています。もう一つの線源のセシウム134、セシウム137は、半減期が長いため、4月下旬くらいからはセシウムの影響のほうが強くなります。その量は、ピーク時の合計線量の1−2割程度と推測されます。
ただし、原発の状況により、雨には思いもよらぬ放射性物質が含まれることもあり得ますので、なるべく濡れない、濡れたら拭く、を心がけたほうがよいと思います。
情報提供者の方(古山明男さん)のブログです
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2011/4/3up