go to ...かさなりステーション乗り越えよう!大震災!

今後の成り行き

[予測]

 原子炉の大爆発のおそれは小さくなった。(損傷のある基では否定できない)しかし、これから数週間程度、間欠的に放射性物質の放出が続くだろう。
 毎日の風向き、雨が、たいへん重要になってくる。
 これからの問題は、環境に放出されたヨウ素131とセシウム137への対策が中心になってくる。

[理由]

 原発で一番怖いのは、内部の圧力に耐えられなくて、容器が爆発することです。チェルノブイリと同じになってしまいます。
 しかし、弁を開けて内部の蒸気を逃がすことができます。これまでもそれをやってきたと思われます。これからもやるしかありません。
 したがって、爆発はありません。(損傷があって、弁が作動できない場合は、爆発の危険があります)

 炉の底には、溶けた燃料棒が貯まっていると思われますが、これが臨界(核分裂反応の再開)に達することもない。水がある程度の比率で入り込まないと、臨界にならない。

 しかし、これからも発熱は続きます。放射性物質の崩壊熱は自然減衰しますが、止める方法はありません。これからは、発熱は少なくなっていきます(一週間で半減程度)が、炉の内部に冷却水を送りこむことができない炉では、ときどき弁をあけて放出せざるを得ないしないと爆発のおそれが依然としてあります。
 それはすなわち、放射性物質の放出です。
 損傷した炉の写真の様子からは、すべての炉で冷却水の循環が回復する可能性は小さいと思えます。

 これからも放射性物質の放出は断続的に続くと予想します。

[対策]

 放射性物質は、初期はヨウ素131が多く、だんだんセシウム137の比率が増えてきます。

 放射性物質は、シーペルト単位ではかっている身体の外からの被曝より、身体の中に入り込んでの被曝のほうが影響が大きいです。

 ヨウ素131を、人為的に消滅させる方法はありません。
 しかし、自動的に一定率で消えていきます。3ヶ月たてば、3千分の1程度になります。
 ヨウ素131は、影響を最小限にとどめて、しのぐことが可能です。
 せめて1ヶ月しのげば、16分の1になります。

 毎日、ヨウ素を多く含む食品を摂ること。放射性でないヨウ素で甲状腺をいっぱいにして、放射性のものを取り込む余地をなくすためです。
 ヨウ素剤があれば役に立つはずです。(これは、適切な指示に従ってです)
 ヨードチンキを使うのは、放射性ヨウ素を大量に摂ってしまったときの最後の手段のようです。(未確認)

 すでに雨が降りましたので、飲料水中に放射性物質が出てくること。土壌にしみこんで農作物に入り込むことが、深刻な問題になってきます。
 そろそろ、飲料水に注意です。