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原発万が一アドバイス
第1種放射線取扱主任という国家資格を持っている方からの原発万が一に関するアドバイスです。
あくまでも、万が一の場合のことです。備えがあれば憂いがないためであること、ご了解ください。
大量の放射性物質が放出される事態が起こるとしたらこれから数日以内です。(註:これからとは17日以降のことです)
その間に大きなことがないようならそのまま収束します。
容器のメルトダウンが起こった場合の事故は、原爆ではありません。ボイラー爆発のようなものです。チェルノブイリも、大きなボイラー爆発です。
原爆のような爆風、熱の心配はありません。
放射線の被害は、飛散する放射性物質のために起こります。
原発からの照射ではありません。
放射性物質は、大小のホコリの形になっています。
ですから、放射線対策は、基本的には花粉対策と同じです。
気象条件によって、自分のところに来るか来ないか決まります。
到達速度は、風速10メートルの場合で時速36kmに相当します。
それをもとに、自分のところまでの時間を算出すればいいです。
海の方に向かって吹いていれば、陸地への影響はほとんどない。
なお、現在は冬型の気圧配置で北西の風が吹き、万が一の場合も、放射性物質は海の方に行きます。
自分のところにやってくるとわかったときの対策は、屋内退避です。
コンクリートでなくてもいい。気密構造でなくてもいい。少しくらいの隙間があっても十分に役立ちます。
放射性物質はホコリの形をとっています。
窓のサッシの隙間にたくさんホコリが落ちていますが、あのような形で隙間に落ちて、家の中にはさほど舞い込みません。
雨戸、シャッターがあればおろしたほうがいい。カーテンも引いたほうがいい。二重構造になっていると、その間の空間にホコリが落ちてしまいやすいです。
体の外からの放射線はさほど怖くありません。
いくらかの放射線被曝があることは避けられませんが、レントゲン検査を受けること以下で済みます。
しかし、体の中に取り込むと被害は大きくなります。マスクは役に立ちます。
自分のところに風が向かっているようだったら、やって来る頃になって屋内に退避するので間に合います。
逃げようとして、交通渋滞に巻き込まれ、進むも引くもならなくなったところに放射性物質がやってくるのが最悪です。
たぶん、その時は政府から地域ごとに屋内待避の指示が出ます。
その指示は信用していい。
風に乗ってホコリがやってきて、通り過ぎていくようなものです。
家の中でやり過ごしていれば、さほど心配ありません。
1〜2日で、危険なレベルではなくなります。
飛来したときの雨は、濡れないように注意が必要です。
ヨウ素を摂取しておくことが言われていますが、これは正しいです。
これに関しては、よい情報がすでにたくさん出ています。
海藻などもともと食品であるもので摂取するは、いっさいの問題がありません。
いつになれば外にでても大丈夫かの判断には、情報が必要です。
テレビ、ラジオ、ネットに接することができるのは重要です。
各地の放射線量をモニターするサイトが急速に立ち上がりつつあります。これは、役立ちます。文部科学省のサイトもあります。
http://eq.yahoo.co.jp/
一基が破裂したとすると、他の炉が同じようなことを起こす可能性が高いです。
一基の炉の容器から中の放射性物質が噴出した場合、原発内は人の作業できる場ではなくなります。
他の炉もノーコントロールになってしまうためです。
情報に接し続けることが必要です。
水源地にも放射性物質が入りますので、そのあと飲み水が汚染されていることに困ります。
いまのうちに飲料水をたくわえておくことは役にたちます。普通の水道水でかまいません。
洗濯や入浴に使う水まで確保しきれませんし、また、影響は小さいです。