サンクスギビングママ 独身者ばかりをサンクスギビングデーに集めるバー。都会の独身者たちの憩いの場所が、閉鎖した。ママに何があったのか。 シクスティーン 街を牛耳るチンピラ上がりのボス。警察も一目置く。悪事を犯しても問われないボスに16才の若者が立ち向かう。 事情聴取 同僚が拳銃の暴発で殺された。警察は同僚の素行に興味を抱く。 クリストファー通りの魔女 ハロウィンをアメリカで迎えた独身商社マンの淡い思い出話。 サンタフェまでの距離 母親が死んだ。病院に訪れた見知らぬ男。死んだ母親の頬にキスをした。男の謎を求めて息子はサンタフェまで旅に出る。 氷雨のフリーウェイ 無免許運転の高校生3人が、異動した教師を訪ねる旅に出た。憧れの作家の住まいを求めてファンの男女が旅に出た。2つのドライブに共通する氷雨。物語が交差しながら進展する。 自転車を売る男 母親と妻を連れ、町を逃れた男。ガソリン代金がなくなり、スタンドで自転車を売ろうとした。 ラッキーレディ ひとり湖畔のコテージでうつろに過ごす女性客。滞在の理由に触れた著者がすすめた気晴らしのギャンブルで、女性に幸運の女神が舞い降りる。 トルネード 商社のロサンゼルス支店に着任したジャバザハットそっくりの陰湿な支店長。彼の歩いた跡には、退職者、自殺者、倒壊家屋などが残った。 カリフォルニアの夢 かつて小さな劇団で演劇に明け暮れた仲間。男は就職した。女はカリフォルニアに渡り俳優を目指した。数年後、仕事でカリフォルニアを訪ねた男は夢を追う女に連絡をとった。 ミセズ・オブライエンの唇 大富豪の財産目当てに結婚した女が仕組んだ罠。旅行ガイドの青年に銃口が向けられる。 車で聴くテープ 家族と離れて単身赴任の男。週末の帰省。赴任先の彼女に車で聴くテープを渡される。テープから流れる言葉。それは彼女からの別れの言葉だった。 駐車場の約束 仕事が忙しくて家族との時間を粗末にした男。1年3ヵ月前に妻と娘が出て行った。以来、月に一度、娘と会うのを楽しみにしていた。しかし、妻は娘を連れて遠くに引っ越すという。 雪に祈りを クリスマスの札幌で、惹かれる女性を食事に誘うことに成功した男性の祈りとは。