湘南に新しい公立学校を創り出す会

湘南より、教育提言を

_/_/大津市立中学校におけるいじめに関する第三者調査委員会の調査報告書より(2)_/_/

p.10-p.12より抜粋

(6)一学期後半から夏休みまでのAの行動について
（註：Aとは亡くなった生徒）
アAとBCは、二年生になって同じクラスになった、1学期の終わり頃から、同じ携帯ゲームソフトで遊んでいたことがきっかけとなり、Aは、C、B、E、Fのグループと交流をするようになった｡そのため、Aは、1学期に付き合っていた仲間と一緒に昼食をとるようなことはなくなった｡

イAとB、Cは、1学期のころから、教室や廊下で他の同級生も交えて、互いに対戦するようにプロレスごっこをするようになった｡その内容はお互い向かい合って互いの肩に手を置き、足払いなどをして倒した方が勝ちというものであった｡当初は、対戦はいろいろなメンバーでしていたが、次第に体格の大きいAとBの組み合わせで行うようになった｡このようなことは各10分休みの時にやっており、ほぼ連日であった｡

ウ通信機能をもつ同じゲームソフトを持っていたAとBCの3人は学校以外でもしばしば遊ぶようになり、夏休み前には、Bの家に集まり、Bの父親の仕事を見学させてもらったりBの父親が運転する車で湖まで行きポートに乗るなどの遊びもしていた｡

エ夏休み期間中に、Aは、Aの小学校時代からの友人宅にCと遊びに行ったことがあった｡この友人宅では、友人を交えゲームなどをしていたがその途中、友人宅でお菓子や飲み物などが用意されていたにも関わらず、CがAを引き連れて、2度、外へお菓子を買いに行ったことがあった｡

オ8月10日頃、A、B、Cの3人に加え、 Bから連絡を受けたDとも一緒に花火大会を見に行くことになった｡この時、Dも通信機能をもつ同じゲームソフ
トを持っていたことで、それ以来4人一緒で遊ぶ機会ができた｡

カ、8月30日、A、B、Cの3人で、日帰りでテーマパークに遊びに行った｡これは、Bが企画した｡費用としては、入場料として6000円かかった｡食事は値段が高いので、Cはテーマパークの外で食べた｡ 2節　Aに対する行為について
以下、9月上旬からAが自死した10月11日までにAに対して加えられた行為を中心に、目撃した生徒らの認識Aの言動について、、事実の経過を辿っていく｡

1　9月上旬
(1)二学期になり、AとB、 Cが仲良くなっていたことを見たEとFは、3人の話をただ聴くだけという関係になった｡

(2)9月8日グランドで綱引きの予選があり、綱引きの順番を待っている時、何回かCが座っているAの後ろからヘッドロック(後ろからAの顎付近に腕を横向きに回し、もう一方の腕を横向きに回した腕と直角lこ交差させ、自分の側に引き寄せる形｡そのようにした場合横に回した腕がAの顎あるいは首部分を圧迫するようになる｡)をかけて後ろに倒すということがあった｡Bが倒れたAの上に乗
って肩を押さえていた｡また、Bも、ヘッドロックをかけたことがあった｡その後、 Bは毎日のように、Aに対してヘッドロックをかけ後ろに倒すということをしていた｡しかし、AがBに対して同様のことをすることはほとんどなかった｡

(3)Bは1学期の際は、Aとプロレスごっことして、お互い立って互いの肩に手を乗せた状態から足でこかすということをしていたが9月になってからは、倒すだけではなく、仰向けやうつぶせになった状態から抜け出せるかということをするようになった｡対戦はBの方がAの上になることが多かったが、Aと入れ替わって行うこともあった｡このようなことは、Aが嫌がることもあったが、10分の休
み時間､ほぼ行っていた｡

(4)教室のAの席のあたりで、B、C、EFが集まっていたところCがAに「おまえ、きもいな｡｣、｢ほんま、おまえきもいねん｡｣とAの肩をたたいていた。また、Cは、Aを見て｢イライラする｡やられているのにニコニコしてうれしがっているみたいで腹が立つ｡｣と言っていた｡

(5)BがAを押さえつけ、Aの腹を殴って、｢やり返してこい｡｣と言うことが起こり、二学期になってから同じようなことが20件ぐらいはあったが、Aはやり返すことはなかった｡

報告書からの引用は、佐々木の判断で抜粋しています。

新しい湘南憧学校