湘南に新しい公立学校を創り出す会湘南スウィング授業


ジャガイモの話 part2


チャーシュー

なんか うそのような ほんとうのような「チャーシュー」の話……

人がまだ火を使わないころ、でも、火はあった。
そう「火事」というやつだ。
ヒトにとっても 鹿にとっても サルにとっても 野豚にとっても それは恐ろしいものだった。

山火事に追われ追われて 生き物は逃げる 逃げる。
逃げおくれたら それは「死」だ。焼け死んでしまうのだ。

山火事は去った。
しかし 焼け野原には 鹿の 野豚の あるいはサルの焼けこがれた 死体が残った。

食べ物がない!

ゴメンナサイ!

もうおなかが空いて 空いて どうしようもないので 焼けこげた 野豚さんの こげたところを どかして その中の方を食べちゃった。
ウマーイ! オイシイー! タマンナイー!

こうして 焼き豚 つまりチャーシューは ヒトにとって「だーい好き」なものに なっちゃった。

野豚さん ゴメンナサイ。

でも こうして ヒトはチャーシューの味をおぼえ わすれられなくなり ついにつかまえるだけではなく 自分たちで飼って ふやすようになってしまった。

ゴメンナサイ。
山火事のあと、おなかが空いて食べてしまったのは 野豚さんや 鹿さんだけじゃなかったの。
食べるものがなくなったら、野原の土までほじくって なんかないかと さがしたんです。
なんかの幼虫だってほしかったから。

ところが「大発見」

土の中にあったイモを食ったら これまたウマカッター。

ハッハッハ これが ほんとの「焼きイモ」だー。

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Y.Sasaki