湘南に新しい公立学校を創り出す会湘南スウィング授業


ジャガイモの話 part2


壇ノ浦



今からおよそ800年前1185年3月24日
瀬戸内海の壇ノ浦で 平家(赤マーク)と源氏(白マーク)の決勝戦が おこなわれた。

負けたら 確実に 殺される。
船対船でやるのだから 逃げ場はない。
海に落ちたら よろいの重さで ブクブクプクプク いくら浮き上がろうとしても もう無理だ。
よろいを脱いで浮き上がったら……。
それでもダメだ。船の上から槍がブスッ。

泳いでも矢がプシューッ。
負けた平氏の武士たちは 殺された 殺された。
その数 7000人とも8000人とも言われる。
たくさんの たくさんの武士の死体が 海の底に ユラーリ ユラーリ。

生き残ったのは、43人の戦わない女だけだった……。

生き残った女たちは 壇ノ浦で子どもを産んだ。その子どもたちは 大きくなって漁師になった。

漁師は幼いとき 母から 母が好きだった平家の武士の話を聞かされて育った。どのようにして殺されたかも聞かされた。

漁師は 海に出かけた。
網を引き上げた。
大きなカニがかかっていた。
ふと 持ち上げると
ウッウッうらめしやー カニの背中 いや カニの甲羅に平家の殺された武士の顔が……

ふるえる手でカニを持ち帰り 母と語り合った。

「おいたわしや(かわいそうに) わが平家のもののふ(武士)どもよ
敗れた口惜しさに カニに姿を変えて 今も海の底をさまようておるのか
食べてはならぬ いま一度 海に帰しておやり
よその漁師にもつたえてたもれ(ほしい)
もののふの顔をもったカニは殺してはならぬ
とらえても 帰してやるのじゃ 壇ノ浦の海へ」

その後、漁師たちは武士の顔、いや甲羅をもったカニはとらえても 必ず海にかえしてやった。

何百年も 壇ノ浦では 武士の顔に似た甲羅をもつカニは つかまっても 放たれ 大切にされた。
武士の顔におくにているほど 人々に大切にされ 仲間がふえていった。

その仲間に人々は「平家蟹」という名をつけた。
もちろん 今も 瀬戸内海に住んでいる。

カニが武士の顔に似ていれば似ているほど大事にされ、生かされ、仲間もふえていった。

というのが、瀬戸内海の平家蟹のお話なんだけど
今までのお話と ジャガイモとは

A子ちゃん:もう カンケイ ありそう

B夫くん:まだまだ全然 カンケイ ないよ

どうしてかっていうと

……
話はころっと変わって
「ラーメン」の話。

みなさま おなじみのラーメン。
ラーメンはなんといっても 麺とつゆ これがうまくなければラーメンらしくない。

麺とつゆ これが大事だけど そうそう「ぐ」もわすれちゃいけないわねぇ

じゃぁラーメンと言えば、たいてい麺の上にのっている「ぐ」とは何だろう?

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Y.Sasaki